意外や意外。私いま目眩したわ☆

学校にある大きな鏡って、どことなく不思議で怖いイメージがありますよね。王道のホラーかと思いきや、上下左右あらゆる角度で読み手を惹きつける仕掛けが施されてあります。まさしく、鏡だらけの世界に迷い込んだような錯覚と言いましょうか。でも怖さはピリッと効かせた程度で、それ以上に面白さが上回り、世界観に対する好奇心が勝ります。これも、作者さまの細やかな筆力が成せることなのでしょう。一つ一つ、文字を噛みしめるように読むことをオススメします。一度と言わずに何度か繰り返して読むと、ふと新たな仕掛けが見えてきたりもします。
そして、読み終えたら口ずさむでしょう。「私いま目眩したわ」と☆

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