どのキャラも立っていて、どんどん好きになってしまう不思議。

写見はなぜこの異界にやってきたのか。絵巻屋の過去に何があったのか。化身はどうして、物事主はどうして、道行はどうして……さまざまな疑問がエンジンとなってスクロールをせかす。更新が待ちどおしかった。クライマックスからは涙が止まらなかった。愛し過ぎた。哀しすぎた。あげくの、嬉し過ぎる大団円。悔しいが、著者の思う壺で踊らされた年末年始になった。

後になって落ち着いて考察してみると、どの登場人物も愛おしい。
言っておくが『みんな良い人』で気持ち悪い、とは違う。
どいつもこいつも可愛いのだ。ダメなとこ、めっちゃあるけど。

新年早々、いい作品に出会えた。
幸先が良い。
著者殿に礼を言いたい。
楽しませてくれてありがとう。