月とコーヒーってどんな組み合わせ?うーん、コーヒーのCMで宇宙人が月にいくとか?わたくしの想像力はそんなものです。ゆるくてなにも起こらないお話で野々ちえさんが答えてくれました。残業開始前の休憩室。主人公はひそかに思っている女性とコーヒーを飲んでいます。女性の問いかけからはじまる会話の中で月とコーヒーの組み合わせ、その答えが明らかになりますよ。わたくしは、その缶コーヒー、本当にただマズかったんじゃない? と思いましたよ。
月と珈琲という一見?な組み合わせがきれいな短篇にまとまっていて、すごく楽しめました。珈琲をきっかけに始まる不思議な思い出話がなさそうでありそうで、さらに今でもその時知り合った人と拘留があるのあ人の縁を感じさせます。ちょっとした描写がシーンを際立たせていて印象に残りました。登場人物がよい人そうなのもよかったです。ただ、ちょっとだけ青山麻衣にしたたかな狡猾さが垣間見えたのは気のせいでしょうか?
久々に缶コーヒー(無糖)が飲みたくなりました。そして、始めて砂糖なしの珈琲を飲んだ日のことも思い出しました。なんでこんな苦いもの飲むんだろうと疑問に思ったあの日。←今では珈琲無しでは生きていけませんが(笑)麻衣さんのコーヒーの思い出話を聞いたら、きっと皆それぞれの初めてのコーヒーを私のように思い出してしまうに違いない!
同題異話のものです。コーヒーと月、難しい組み合わせですが、作者様はうまくストーリーに仕上げています。コーヒーは、飲んだときの状況が思い出に残りますね。
簡潔でストレートなお話だからこそ鮮やかに浮かび上がる情景があるのです。お題の、月の下で飲む珈琲の絵が見えたのは正にこの作品でしたね。
あとひと押しすれば、ひとつ上の関係になれそうな彼女が彼に問うたのは、「コーヒーと言えば何?」という質問。 ここから始まるこのお話は、それはそれは優しくて素敵な物語になっています。 とても読みやすくて、でも余韻が美味しいコーヒーのように確かに残る、この作品。 ぜひともみなさんにも味わって頂きたい、素敵なお話ですよ。 あなたとひとくち、いかがです?
これから美しい月を見たら、珈琲が飲みたくなるかもしれない。そんな気持ちにさせてくれるお話です。ふと零れる、小さい頃の家出した思い出。自分の意思で大人になろうとした、女の子のお話。