友人Nの話 その二

「よう、元気か?あ?数学欠点?おいおい…あんだけ死ぬほど教えたのに欠点だと…?しかも数学万年百点のあたしの前でよくも数学なんて滅べと言ったな貴様…?」


(いつも通りの言い争いを起こす友人と作者)


(それが終わって一息ついた時にふと友人が話す)


「そういや、自分の部屋にあるパソコン、おかしいんだよな…。最近。なんでか知らないけど。なんかさ、なにが変かわかんないんだけど、とにかく変なんだよ。この前なんか何度やっても電卓と計算合わないし。誰か他の人が使ったみたいになってるし…あ、一番怖かったのがさ。


んだよ。


な?怖いだろ?この前も眩しくて目覚ましたら入っててめっちゃびびったよ。しかも画面によくわかんない文字化け出てるし…。どんなのか?…うーん…実は、覚えてないんだけど…こんな感じかな」


(友人Nが側にあったメモ用紙に何かを書く)


『r2&k19々』


「…ん?まてよ、これ…もしかして…こうじゃないか…?ほら、携帯に当てはめんだよ。rは“ま”の位置だろ?それを日本語にすると“む”になるじゃん?っていうのでやってくと…げっ、やっべ、あのパソコン捨てなきゃ…!ごめ、あたしちょっと行ってくるわ!」


(何かに気づいて顔を青くして帰った友人N)


(そのメモ用紙をみる)


『①rは携帯のボタンの“ま”の位置にあたる

 ②rを打つにはボタンを三回押す

 それをふまえて①と②と同じ方法で他の文字も

 ※ただし1と9はそのまま“い”と“く”と読む


 r→む

 2→か

 &→え

 k→に

 1→い

 9→く

 々→よ                  』



      20××年 ⬛︎月⬛︎日 作者の部屋にて

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自己見聞怪奇譚 雪音 愛美 @yukimegu-san

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