友人Hの話

「やほやほ〜!元気〜?あ、めっちゃ元気w ていうか聞いて、ガチャ出たやろ!?そうそう!あのビジュアル絶対推しやった…!もう課金決定やわ。絶対課金する。いやいやいやいや、あんな?ガチャは出るまで引いたら確実やねんで…?」


(とあるゲームの話で盛り上がりながら歩く)


(ふと思い出したように呟く友人)


「あのさ、最近変なこと起こるんやけど…。自分の家。や、私以外にも姉とか弟とかおるから、もしかしたらそこら辺かもしれんねんけど…。


んよ。



いや、確証がないからまだわかんないんだけど。え?詳しく聞きたい?あんたこういうの好きやもんなぁ…。別にええけど…なんかね。最初に気づいたのは数日前の夜中なんよね。こう、ほら、イベントやってたやん?そんで夜中まで起きてて…ふっとトイレに行きたくなったのよ。で、トイレ行ってから部屋戻る時。私の部屋って二階にあるのね?そそ、二階の一番奥。で、そこに行くまでに階段登ってたの。なんかだるいなぁって思いながら。そしたらさ。後ろからカタン…って。最初、姉さんか弟か誰かかと思って振り返ったんやけど、誰もおらんくて。で、まぁ、風かなって思ったの。うちの家風通しすっごく良いから。冬めっちゃ寒いけどなw それで、まぁ、その時はそれだけやってんけど。次の夜中も聞こえてきたんよ。しかもカタン、カタン…って二回。それからその次の日にも三回。…ここまで話したらわかる?



まぁ、そんな感じかな?え、今何段目って?…あのさ。うちの家の階段、なんだよね…それで最初に音に気づいた日はなんだ。あ、気づいた?ふふ、やっぱそういうの聡いね、あんた。そうだよ。今日。…あのさ。その足音。



私」



  20××年 △月※日 とある学校内の教室にて

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