友人N Tの話 その二
「休みの日に遊ぶのなんかあれやんな、久しぶりやんな!実はめっちゃ楽しみにしてたww」
(作者も自分もだと言って世間話で盛り上がる)
(しばらく近況報告してから主題を思い出す)
「そうそう、あれやんなぁ、例の話。電話で言ってた…うんうん。話す話す。でもちょっと長くなるで?時間大丈夫?おけおけ。まぁ、じゃあ…相談してた話から話すな?うちってさ、ほら、道路に面してるやんか?家が。大きな道路ってワケじゃないんやけど…前にちゃんと歩道があるのよ。真夜中にさ、たまにコンビニに行くの。お菓子とか夜食とか買いに。え?唐揚げが美味しい?う、うん、せやね、美味しいねw あ、あー、はいはい、後から買ってきて一緒に食べよな!w それでさ、まぁ、夜中にコンビニまで歩くの。で、ある時すっごいお腹減ってて…自転車で行こうってなったの。で、自転車のカギ持って外出ていざ乗ろうとした瞬間にさ。
勝手に自転車が爆音出して動き始めて。
自分、ぽかんとしてそれ見てたワケ。危うくカギ落としそうになっちゃって…そんで慌ててカギ握りしめてから自転車追いかけたの。でもその自転車、なんか変なんだよね。
上に乗ってる誰かが人じゃないみたいな。
まるでアニメとかに出てくる怪物みたいなのが乗ってる感じ?ぎゅるるるって自転車のチェーンが回って、速さが尋常じゃなくて…まぁ、怖かったね。で、追いつけなくてそのまま自転車消えちゃったんだよ。ほら、夜中だから暗いじゃん?闇夜の中に消えてく自転車ってね…。あ、自転車は次の朝には元んとこにあったんだけどw ほんとなんなんだって感じ。でも不思議なのが一つあってね…。
自転車のハンドルに六本指の手形がべっとりとついてたの。
…やっぱり人じゃなかったのかなぁ…」
20××年 ◇月△日 とある喫茶店にて
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