概要
”ねえ、マリ。未来はどんなところだろうね”
――ゴミのような夏だった。高校生の主人公、宮野ユカは漠然とした不安を抱えながら、離人症的な態度を取ってしまい、友情や恋愛といった他人との関係に踏み出せずにいた。そんな屈折した夏のある日、ユカはマリと出会う。売春を商売としているマリは、ぐずぐずしているユカに手を差し伸べ、二人の夏が始まっていく……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!自由に生きること、光の中に生きること。
まず『光に何度も手を振って』というタイトルの意味するところが非常に気になりますよね。
光に手を振って、それでどうなると言うのだろうか?
と意味深なタイトルにひきつけられる物語。
その内容は、不安を抱えて日々を過ごす高校生のユカが、自由奔放に生きているマリと出会って時間を共にするというもの。
マリはとても自由に生きているように見え、事実彼女は自分の思うとおりに生きています。
好き勝手に振る舞っている一方で様々な知識があり思慮深く、彼女なりに世の中をよく見ているところもマリの魅力です。
マリが自由奔放に生きているからと言って、主人公のユカは彼女とそっくりの生活を目指すわけではありません。
そ…続きを読む