永遠という言葉の意味を教えて

 設定の凝り方が素晴らしいです。神話から始まることにより世界観を完璧に説明し、主人公視点に移り変わってからもすっと物語に入ることができます。実は異世界ファンタジーは恐らく一番触れていないジャンルで、中々飲み込めないことが多いのですが、こちらはすぐに頭が切り替えられてとても読みやすかったです。灰崎さんの文章力と構成力がなせる技ですね、修飾し過ぎない地の文かつ端正な文章運びにより美男子たちもいっそう美しいです。
 内容はそうですね……感情失礼致しますが、こんなにたくさん長髪イケメンを出してもらえるとは思わず……。やったぜ! と膝を叩いてしまいました。うーん、いい……長髪美男子達が髪を結い合ったりお遊びとして睦み合ったり……なんだこれは……ここが私のシャングリラですか……。
 私は小説の評価を幕切れ、起承転結の転結にゆだねるきらいのある人間なのですが、白銀の巫子のラストは本当に素晴らしくて二回目の膝打ちを行いました。予想をぶち抜かれて滅茶苦茶楽しかったです。
 これは与太なんですが、太陽側の話も是非読んでみたいですね。こう、女の園なので違う意味でエグみが増しそう……。

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