概要
俺の魂は異世界でも小説家!
神無月了はマイナーなミステリ作家である。
別名義でヒットしたライトノベルの流れで、今流行りの異世界転生物を書かないかとの打診を編集から受けるが、人間関係が希薄な神無月は執筆に悩む。
「……まだ書くって決まってない。正直ジャンルとして興味ないし。ましてや現実の人間だってよくわからないのに異世界の人間の考えていることなんてわかるか」
そんな、ある日、神無月は祖母の家が所有する蔵の中で、不思議なオブジェに触れたことによって、彼の魂は傷ついた異世界の青年と入れ替わる。
突然の異常な出来事に戸惑う神無月。
だが、死にかけていた彼を助けた村の住民との交流は、出生が原因で故郷を失った男にとって、掛け替えのないものになりつつあった。
しかし、身体である青年、エンダー・ル・フィンの呪わ
別名義でヒットしたライトノベルの流れで、今流行りの異世界転生物を書かないかとの打診を編集から受けるが、人間関係が希薄な神無月は執筆に悩む。
「……まだ書くって決まってない。正直ジャンルとして興味ないし。ましてや現実の人間だってよくわからないのに異世界の人間の考えていることなんてわかるか」
そんな、ある日、神無月は祖母の家が所有する蔵の中で、不思議なオブジェに触れたことによって、彼の魂は傷ついた異世界の青年と入れ替わる。
突然の異常な出来事に戸惑う神無月。
だが、死にかけていた彼を助けた村の住民との交流は、出生が原因で故郷を失った男にとって、掛け替えのないものになりつつあった。
しかし、身体である青年、エンダー・ル・フィンの呪わ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!異世界に転生してしまった小説家の珍道中
一部に熱狂的なファンを持つミステリ小説家の主人公が、異世界に転生して……という内容。タイトルに反して小説を書いてどうのこうの、という要素は薄いのですが、異世界の文化や描写に面白さがあります。
上位存在によって作られた「システム」と呼ばれるネットワークの恩恵を受け、支配種族によって統治される文明諸国。それに対して、支配種族に縛られることを嫌い、後進的な生活を営む人間領域の諸国に二分された世界。支配種族にも人類に対するスタンスの違いで様々な対立があり、主人公はそういった諸国を支配種族の一人、龍のゲンマに連れられてあちらこちらと練り歩きます。都市部の未来的な描写だったり、かと思えば田舎の村でもシ…続きを読む