味わい深い回想録です

個人の回想録でありながら、各エピソードに掌編のような味わいがあります。

落ち着いた語り口調、昔のことを俯瞰で眺めるような淡々とした文章の中に、ちょっとしたはにかみや可笑しみが混ざっているところも魅力的です。

個人的な思い出ではあっても、読む側にもなぜか覚えのあるような感情を抱かせるのは、お話の中にどこかしら普遍的なエッセンスも入っているからでしょうか。

質の良い短編を楽しむ感覚で読むことのできるエッセイです。

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