応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント


  • 編集済

     サラマンドラ航空郵便社Ⅱを読みきってしまうのがもったいなくて、なかなか最後の一話に手が付けられませんでした。でも、一旦読み始めると止らない。テオをめぐる二人のカッコいい男達のバトル。そして絶体絶命の状況をどう切り抜けるのか、もどかしい二人の仲は……。ハラハラしながらスクロールしました。
     もう、大満足。文句ないラストでした。

    作者からの返信

    不二原光菓さん、このたびはサラマンドラ航空郵便社Ⅱをご高覧いただき、まことにありがとうございます。たくさんの応援コメントを頂戴して恐悦至極ですが、取り急ぎ最終回からお返事させていただきたく存じます!

    今回は珍しく戦闘シーンがないエピソードということで、サラマンドラと新鋭機リヴァイアサンの一騎討ちをお送りしました。テオを巡っての二人の男の戦いということもあり、なかなか異色の作品となりましたが、お楽しみいただけたならなによりでございます!
    リカルドという男も最初はキザで高慢な嫌な奴ではあるのですが、だんだんと彼も飛行機に真面目な……というよりは飛行機バカと言っていい好人物だなぁと感じていただけたなら作者冥利に尽きる思いです。実際、テオを心配しすぎていただけで悪い人物ではないんですね。やり方はちょっと強引ではありましたが……。
    そしてユーリとテオの関係も一歩前進というか、この二人は相思相愛と言ってもいいと思うのですが、不器用さからもどかしい関係が続いている感じです。それでもゆっくり進んではいるので、いずれユーリからも自分の気持ちを告げる時が来るかもしれませんね!
    最後になりましたが、素敵なレビューをいただきありがとうございました!作者として心からの御礼を申し上げます!

  •  なるほど。かげろう、か。心にぐっと来るたとえでした。気丈なおばあちゃんがとても魅力的でした。
     少年の成長を感じる回でしたが、最後まで「飛行機」ではなくて「戦闘機」乗りになる、という気持ちを変えなかったのは清々しく感じました。

    作者からの返信

    不二原光菓さん、応援コメントありがとうございます!
    このお話はふだんとはちょっと趣向を変えて、少年とユーリの交流に比重をおいてみました。
    島で育った少年にとって、サラマンドラは外の世界からやってきた未知の存在であり、彼をここから連れ出してくれるかもしれない希望の象徴だったんですね。一方で少年の祖母にとっては息子を奪った戦争を思い出させるものであり、けっして心証はよくなかったのですが、そんな彼女もユーリと過ごすうちに戦争の傷と向き合っていけるようになったのだろうと思います。
    飛行機乗りのなかでも戦闘機乗りにこだわったのは、少年の父が戦闘機乗りだったことに加えて、ユーリに出会って憧れるようになったからですね。パイロットは狭き門ではありますが、このときの原体験を糧にその後の人生を生きていくのだろうと思います。

  •  一見冷淡なユーリの無骨なまでに実直で熱い心根が端々に垣間見えて、この回もまた胸に染み入る物語でした。
     二人のエースパイロットの、それぞれに世渡りのうまくない頑なな生き様が哀しくも鮮やかに描かれていて、最後にはそのもがくような生き様が報われるようなラストで、心を打たれました。
     背景で語られるワイバーンの歴史もドラマの叙情性を増していました。まるでワイバーンが一つの人格とすら思えるほどに。

    作者からの返信

    不二原光菓さん、応援コメントありがとうございます!
    返信が遅れ気味&順番が前後してしまうこと、どうかご容赦ください。
    今回のエピソードは作者としても気に入っている一本なので、お褒めにあずかり大変うれしく、また光栄に存じます。
    サラマンドラ(無印)の時点ですでにパイロットとして完成されていたユーリですが、もちろん最初からそうだったわけではなく、かつては若者らしい一面もあったんですね。戦友クロードとの友情と決裂、そして和解は、いまなおユーリの人生に深く刻み込まれている出来事です。戦火に翻弄された彼らの青春を描くことが出来ていたなら作者冥利に尽きる思いです。
    ワイバーンはサラマンドラより前の機体ということで、あまり高性能すぎてもよくないなということから、クセの強い重戦闘機というキャラ付けになりました。飛行機も機種ごとに個性があるので、長所と欠点、パイロットに愛されたかどうかといったプロフィールを考えるのは人間のキャラと同様の楽しみがあります。正直マニアの拘りと言ってしまえばそれまでなのですが、お楽しみいただけたなら何よりでございます!


  • 編集済

     不覚にも泣いてしまいました。途中からなんとなく結末が予想できる感じはしたのですが、カタストロフィーに至るまでの「さあ来るぞ、来るぞ」感、焦らし感、がたまらなく良かった。航空浪漫たっぷりのこのシリーズの中でも屈指の神浪漫回だったのではないかと思います。

    作者からの返信

    不二原光菓さん、サラマンドラ航空郵便社Ⅱ第一話をご高覧いただきありがとうございます!
    今回のエピソードはこの作品には珍しく(?)ロマンチックな雰囲気の話をお送りいたしました。
    戦争によって引き裂かれたかつての恋人たちの再会、それを戦闘機モノでやるというのは個人的になかなか難産だった記憶があるのですが、お楽しみいただけたならなによりでございます!
    作者としてもナシム王子のキャラも含めて好きな一篇です!

  •  うっかり「Ⅱ」から読んでしまい、慌てて無印から読み直した者です。
     実はそのうっかりが功を奏しのか、すっかりこの物語のファンになってしまいました。冒頭のドッグファイトが鏡写しの如く「対」になってたもので!! 何という憎い演出!! しかも焦燥の後の達成感がハンパない!

     スッカーンと突き抜けた青空の蒼、棚引く細い飛行機雲。
     時には自分自身も滑空し、友軍、敵軍の機体と並走したり追い抜いたり。
     そんなリアルな光景が終始付きまとう、軽快かつ美しい情景描写。スピード感、スリル、泣きたくなるほどに切ない人間ドラマ、すべてが素晴らしかった!

     忠実に時代を追う戦闘機の登場にも鼓動が高鳴りました。レシプロとジェットエンジンのハイブリッドとか! リアエンジンリア駆動(?)のじゃじゃ馬飛行機とか! (実在の戦闘機にはさほど詳しくないので途中ググりながら楽しませてもらいました。X型エンジンとか、実際に実用化もされてるんですね! びっくり!)


     ……連載中に読めず、リアルタイムでの応援が出来なかったのが悔やまれます。ほんとは「次はどう出る? わくわく!」的な応援がしたかったのですが。

     遅ればせながら、中間選考通過おめでとうございます!
     これからも深味のあるキャラクターに美しい描写を期待しております!

    (PS 好きなキャラクター 1位リカルド氏、2位王子、3位玩具会社の社長)
     

    作者からの返信

    金糸雀さん、このたびは拙作『サラマンドラ航空郵便社』シリーズを通読いただきありがとうございます!m(_ _)m
    Ⅰ・Ⅱともにたくさんの応援をいただいただけでなく、ありがたいお褒めの言葉まで頂戴して作者として光栄の至りです!
    そしてシリーズのナンバリングがまぎらわしくてごめんなさい!Ⅱ単体でも読めないことはないのですが、Ⅰ・Ⅱセットで読んでいただけてとてもうれしく存じます!

    この作品は架空世界のおはなしでジャンル的にはSFなのですが、出てくる飛行機やテクノロジーは現実世界のものをベースにしています。主役メカのサラマンドラにしても、高性能ではあるものの1945年当時の航空技術で作って作れないことはない(コストや運用性の問題に目をつむれば……)レベルに留まっているのは、作者なりのこだわりとお思いいただければと笑
    元ネタを知っている方は読みながらニヤリと、ご存じない方でもこれをきっかけに飛行機に興味を持っていただけたなら、一ヒコーキ好きとして無上のよろこびです!

    読者の皆様のお力添えでカクヨムコン6の中間選考を突破出来たことには心から感謝しております!
    この先どこまで行けるかは未知数ですが、皆様のご期待に沿えればいいなぁ~と作者としても心から祈願しております。

    リカルドとナシム王子は私もお気に入りのキャラなので好きと言っていただけてうれしいです!
    そして玩具会社社長のラングタールフルス氏も出番はちょこっとですが、あのエピソードを締めくくる重要な(?)役目を果たしてくれたキャラということもあり、作者としても印象に残っている登場人物ですね。

    最後になってしまいましたが、サラマンドラ航空郵便社シリーズはこれからも続いてまいりますので、今後も彼らの物語を見守っていただければ幸いです!

  • 改めてじっくり読んでいるのですが、お金を払って読むやつだと思いました…(語彙消失

    作者からの返信

    大惨事苦労さん、応援コメントありがとうございます!
    お褒めの言葉をいただいて恐悦至極です!作者冥利に尽きる思いでございます。
    サラ航シリーズは作者の好きなものを詰め込んだ作品なので、読者様によろこんでいただけるとよろこびもひとしお……。
    物語はこのあともまだまだ続いてまいりますので、ぜひぜひお楽しみいただければと思います!

    編集済
  • 面白かったです!
    全体的に熱かった!

    婚約者を取り戻すための男の戦い、友人との別れ、夢を追う少年、最後にテオを取り合う戦い!!
    熱い、熱すぎる。
    一気読みしちゃうの仕方ないですよねぇ。こんなことされたら。

    最高でした!

    作者からの返信

    聖願心理さん、拙作『サラマンドラⅡ』をご高覧いただきありがとうございます!一気読みしていただけて大変光栄です~!
    今回は続編ということで、前作で描ききれなかった部分を中心に掘り下げてみました。あれもこれもと盛り込んでいった結果、短編四本で約十二万字というボリュームになってしまいましたが、最後までお楽しみいただけたなら作者としてなによりの喜びです!
    最終話では三角関係というか恋の鞘当て(?)といった感じの展開になりましたが、敗れてしまったリカルドくんもまんざらでもなかったのではないかなぁと思います。彼も口には出しませんでしたが、ユーリとテオのことも「お幸せに」くらいに思っていたのではないかと(^_^;)
    物語はいったん幕引きとなりますが、これからも彼らの人生は続いてまいりますので、いずれまたお目にかかる機会があるかもしれません。
    そのときはどうか変わらぬご愛顧のほど、よろしくおねがい申し上げます!m(_ _)m

  • 飾らず気取らずこんな言動ができるユーリが格好良すぎます……! 未来のリカルドも良い歳の重ね方をしているというか、ある意味では拗らせっぱなしというか……何となく、独身を貫いたのでは、という気がします。
    前作への感想で、テオの掘り下げを希望した記憶があります。彼女の過去や技術者としての矜持、ユーリとの関係、望んだ以上のものを見せていただいてしまいました。とても嬉しく興奮しています。最後の方は毎話コメントにお邪魔してお騒がせしましたが、それだけ夢中になった証左と思っていただけると……!
    前作と続けて、ロマンあふれる作品を読ませていただき、ありがとうございました。

    作者からの返信

    最終回までご高覧いただきありがとうございます!
    今回のおはなしはテオ&リカルド視点で進んできたので、最後は主役らしく(?)かっこいいユーリで締めてみました。例のごとく無愛想で寡黙な彼ですが、短い言葉のなかにテオへの思いやりと愛情が詰まっていることを読者様に感じていただけたなら作者としてなによりの光栄です~!

    テオはこの物語のヒロインなのですが、前作ではユーリに比べると彼女のキャラクターを充分に描ききれなかったこともあり、今回はその反省を活かしてじっくりと描いてみました。前作に頂いたVeilchenさんのご感想に背中を押されたということもあります。
    当初はもうすこしコンパクトにまとめるつもりだったのですが、書いていくうちについつい筆が乗ってしまい……。(笑)
    結果的には短編というよりはほとんど中編のようなボリュームになってしまいましたが、最後までお楽しみいただけたなら幸いでございます!

    そして時間軸がいきなり未来に飛びましたが、ここはリカルドとリヴァイアサンの顛末を描く上でどうしても欠かせないなと思いまして。
    リカルドは経営者である以上に根っからの技術バカなので、この歳まで独身という可能性は否めないですね。(^o^;)
    度を超えたヒコーキ狂いを許容してくれる懐の深い奥さんがいれば別ですが、もし生涯独り身だったとしても、彼は充実した人生を送ったのではないかなあと思います。何歳になっても夢中になれるものがあるというだけで彼は大変な幸せ者なので……。(笑)

    サラマンドラ航空郵便社Ⅱはひとまずここで完結となりますが、もしかしたらまた火竜の翼が大空にはばたくことがあるかもしれません。
    そのときはぜひユーリとテオ、そしてサラマンドラのあらたな冒険にお付き合いいただければ幸甚の至りです!
    最後になりましたが、あたたかい応援に作者として心からの御礼を申し上げます!本当にありがとうございました!m(_ _)m

  • 郵便社の一番長い日(九)への応援コメント

    テオにとってもリカルドにとっても学んだことは大きかったようですね。特にリカルド、ライバルを手放しで褒めることができるのは素晴らしいことです。
    (テオを乗せてるのに無理しちゃうところが負け要員なのですよ……)

    作者からの返信

    航空機にかぎった話ではありませんが、技術者にとって自作を失敗作だったと認めるのはなかなか勇気の要ることなんですね。リカルドにとってリヴァイアサンは心の拠りどころのような存在だったのでなおさらつらかったのですが、それでも現実を受け止めたことで人間としても技術者としても一回り成長出来たのだろう……と思います。
    彼はプライドが高く負けず嫌いな男ではあるのですが、根は素直で理知的な人物ということもあります。そのあたり自分の負けを認めなかったために大事なものを失ってしまった第一話のバイルシュタイン氏とは対照的ですね。

  • 郵便社の一番長い日(八)への応援コメント

    キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

    作者からの返信

    満を持してのサラマンドラ登場でございます!
    今回は久々に主役メカを敵側の視点から描く手法を使ってみました。(無印のプロローグ以来?)
    そのせいかこのあたりは作者としても書いてて楽しかったですね~。

  • 郵便社の一番長い日(七)への応援コメント

    テオはゴールで待ってるタイプのヒロインではないのはよく分かるしリカルドの夢だったのも読み取ったのですが、その上で……デート気分なんでしょうか……。

    作者からの返信

    過去編でも言ってたようにテオ自身は飛行機に乗ることにはあまり興味がないのですが、リカルドは彼女をどうしてもリヴァイアサンに乗せたかったんですね。そのあたりは技術者でありパイロットでもある彼のこだわりというか、自分の価値観を理解してほしいという願いが込められていたりします。
    とはいえ、好きな娘とデート気分を味わいたいというスケベ心がまったくないかと言えばそんなこともなく……。(笑)

  • かげろうと飛行機雲(四)への応援コメント

    息子の、戦死による特進の結果の階級を持ち出すことは、ばあさんには辛いことだったと思うのです。咄嗟の啖呵はきっと簡単にできることではなかったでしょう。一方でユーリと話して戦闘機乗りの思いを知ったのは彼女にとっても救いなはずで……めぐり合わせというのはあるものです。

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます!
    前話がミリタリー色濃いめだったので、今回は空戦は控えめで人間ドラマに振ってみました。お楽しみいただけたなら幸いでございます!
    ゾエばあさんは一人息子を奪った軍隊や戦争を嫌っているのですが、自警団に対抗するには階級を持ち出すしかなかったんですね。退役したとはいえ軍人には肩書が効果覿面なので……。ユーリと家族を守るためにはやむを得なかったとはいえ、死んだ息子をそういった形で利用してしまったことにはばあさんも胸を痛めたはずです。
    ばあさんはユーリに死んだ息子の面影を見ていたので、彼と言葉を交わしたことで心のわだかまりはかなり氷解しただろうと思います。ニコが戦闘機パイロットを目指していることを苦々しく思っていたばあさんですが、ユーリとの出会いを通してそのあたりの認識も変わっていったことでしょう。

  • 冬の飛竜 -JG508,1943-(六)への応援コメント

    >「嘘が下手なのがおまえのいいところだよ――――」
    格好良さで泣かせてくるからずるいのです。生き残るということは、亡くなった人の思いも記憶も一緒に運び続けるということなのですね……。

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます!
    今回はユーリの過去編ということで、大戦中のおはなしをお送りしました。
    殺伐とした展開が続きましたが、お楽しみいただけたなら嬉しく存じます!
    戦火の中で若い命を散らしてしまったクロードですが、最後に友情を確かめられたのはせめてもの救いだったのではないかなぁと思います。
    かけがえのない戦友とともに空を駆けた思い出は、ユーリの中でいつまでも消えることなく生き続けていることでしょう。

  • ドラマチックな登場の演出、お見事です。
    倍るシュタインはみごとな負けフラグを自ら……

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます!
    ふだんは世を忍ぶユーリとサラマンドラにしては珍しく(?)ヒーローっぽい登場でした!
    航空祭に足を運ぶような観客は大なり小なりヒコーキマニアだと思うので、幻の重戦闘機のサプライズ参戦はかなりインパクトがあったのではないかなあと思います。
    ナシム王子に恥をかかせる計画をぶち壊されたバイルシュタインは怒り心頭ですが、観客は懐かしの名機の競演に大喜びというのはなかなか皮肉ではあります。
    まさに泣きっ面に蜂という目に遭ってしまったバイルシュタインですが、とっくに別れた元彼に嫉妬するくらいには本気でリーゼロッテに恋していたので、ある意味では純粋な男なのかもしれません。

  • お坊ちゃん的な第一印象から、王子様の印象が熱い思いを秘めたヒーローに変わりました。愛をかけたアクロバティックショー、手に汗握りつつ見守ります。

    作者からの返信

    Veilchenさん、応援コメントありがとうございます!
    ナシム王子は実戦経験のない若者ということで、ベテランのユーリに比べると頼りなく見えてしまう部分は否めないのですが、心の奥底には情熱を秘めた男なんですね!今回のおはなしは王子の成長物語でもあり、ユーリと並び立つもうひとりの主人公とも言える存在なので、彼にヒーローらしさを感じていただけたなら作者として光栄です~!
    航空祭の花形であるアクロバティックショーは前から描いてみたかった題材なので、お楽しみいただけたなら大変うれしく存じます!

  • こう、本当にこれは戦後なんだなぁと・・・・・・ サラマンドラがただ空を飛んだだけの話。そしてリヴァイアサンはリヴァイアサンで、とても美しい機体・・・・・・ 本当に老リカルドの綺麗な憧れの結晶だなと。

    そして、もしかするとなんですが。一九七四年の七月十日。サラマンドラも空を飛んでいたりしてたりするのかななんて事も考えてしまったり。いや、たぶんそんなことはないんですけど。

    ただ、ユーリは生きていたなら。このニュースを聞いて不器用に笑うんじゃないかなぁと思うんですよ。本当に、未来も、この瞬間の二人も。最高に素敵だと思います!

    作者からの返信

    最終回までお付き合いいただきありがとうございます!
    ボリューム的には無印よりもちょっとだけ長くなってしまいましたが、最後までお楽しみいただけたなら作者としてなにより嬉しく、また光栄に存じます!

    今回のエピソード、サラマンドラは何も特別なことはしませんでした。ドッグファイトをしたわけでもなければ、機械のトラブルや異常気象に苦しめられたわけでもなく、本当にただ巡航速度で行って帰ってきただけ……。
    そんなサラマンドラの「当たり前」がリヴァイアサンには出来なかったことで、スペック至上主義に陥っていたリカルドもようやく自分が間違っていたことに気が付きました。「いい飛行機とはなんなのか?」ということを考えるきっかけになったという意味で、まさしく技術者人生の転換点になったんですね。
    そんな彼が手がけた1974年のリヴァイアサンMk.Ⅻは、初代のようにハイスペックの代償として大事故のリスクを背負った危険な飛行機ではなく、丁寧に作られた「いい飛行機」に仕上がっていたはずです。彼にとってリヴァイアサンはまさしく憧れの結晶であり、そんな機体で歴史に名を残したのは技術者冥利に尽きる思いだったことでしょう。いい歳こいてヤンチャな社長を持った部下はたまったものではないと思いますがw

    その時代のサラマンドラとユーリについては……機会があれば未来の彼らを書くこともあろうかと思いますので、いまは読者の皆様の想像におまかせしたいと思います。ユーリは年齢的にはリカルドとほとんど変わらないので、生きていればたぶん飛行機に乗っているのではないかなあと思います。年相応にシワや白髪は増えているかもしれませんが、不器用で無愛想なところは変わっていないはずです。(でももしかしたら……?いやいや!)

    最後になりましたが、『サラマンドラⅡ』をご高覧いただきありがとうございました!
    またサラマンドラが飛び立つことがあれば、そのときはぜひ変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます!

  • 郵便社の一番長い日(九)への応援コメント

    リカルド・・・・・・ 気持ちのいい男!

    作者からの返信

    リヴァイアサンこそが世界最高の飛行機だと信じて疑わず、サラマンドラとユーリを一方的に敵視してきたリカルドですが、ここに至って自分が間違っていたことに気づきました。技術者としての視野の狭さをテオに、飛行機乗りとしての未熟さをユーリに突きつけられたことで、これまで彼を支えていた(そして自分自身を縛っていた)価値観は跡形もなく崩れ去ってしまいました。それでも反発したり癇癪を起こすこともなく、潔く敗北を受け入れたのは彼の根っこが素直で善良だからなんですね。
    サラマンドラにむかって呟いた「いい飛行機だ」という言葉は、彼にとって最大級の賛辞であると同時に、自分自身にかかっていた呪いを解く意味合いもあったのだろうなあ……と思います。

  • 郵便社の一番長い日(七)への応援コメント

    うーん、人を呪えば穴二つ・・・・・・

    作者からの返信

    リカルドは一途というか思い込みが激しいタイプなので、この時点ではサラマンドラ(とユーリ)に勝ってリヴァイアサンの性能を証明するということしか見えなくなってるんですね……。なんというか溢れる才覚とバイタリティが悪い方向に行ってしまってる感じです。(本人的にはその自覚がないあたり余計に……)

  • 郵便社の一番長い日(五)への応援コメント

    うーん、流石にどんなに天才でも。情緒未発達の相手にキスをするのはギルディ! それはそれとして、この時期だとエンジンがカタログ通りの性能も出ないとか、そういう問題もあったんだろうなぁと・・・・・・ 部品の安定供給が出来ない位の末期感も感じます

    作者からの返信

    これまで理性を保ってスキンシップには及ばなかった彼ですが、一世一代の晴れ舞台でテンションが上がってしまい、我慢出来なかったんですね……。
    手にしたのは彼なりの自制心というか、度胸がなくてそこまでしか出来なかったというか、とにかくそういった感じだと思っていただければ間違いないかと思います。もし唇だったら罰として天に召されていた可能性が高いので、アウト寄りのアウトながらギリギリのところで命拾いをしたラッキーな男ではあります。
    本編では冗長になるので触れなかったのですが、リヴァイアサンのエンジンはたまたま在庫がだぶついていた双発偵察機用のエンジンを転用したもので、そもそも戦闘機用ですらないという裏設定があったりします。それを動力シャフトを介して二基串形に連結するという荒業で3000馬力を叩き出しているので、かなり危ういバランスの上に成り立っている機体ではあります。当然整備性にも難があり、共食い整備が横行していた大戦末期の現場ではまともに運用出来たかどうかはだいぶ怪しいものがあります。
    技術的なケアが万全だったはずの試作機ですらこうなってしまったことを考えると、軍に制式採用されなかったのは不幸中の幸いだったと言えるかもしれません……。

  • 郵便社の一番長い日(四)への応援コメント

    これはロリコンと呼んではかわいそうなタイプの感情・・・・・・ 20歳だし、まぁ自分より上の12歳の異性と出会って。それが18歳になったらまぁうん。まぁ・・・・・・ うん。拗らせそう

    作者からの返信

    彼は世間的にはロリコンと言われても仕方ない人物ではありますが、「幼い少女が好き」というよりは「たまたま好きになった相手が恋愛対象にしてはいけない年齢だった」というほうがより正確ではあるので、なんというか作者としてもロリコンの一語で片付けられないものはあります。
    一応フォローしておくと、リカルドくんは見た目はイケメンで雰囲気も割とチャラついてるので誤解を招きかねないのですが、子供の頃から勉強一筋で当時も今も彼女いない歴=年齢(直截な表現は避けますがまあそういうことです……)のピュアボーイなので、浮ついた気持ちでちょっかいかけている訳ではないのです。真面目だからこそ拗らせっぷりもヤバイ……!

  • 郵便社の一番長い日(ニ)への応援コメント

    流石にジェットとの対決では無かったけれど、そうかぁ。レプシロ戦闘機最強決定戦・・・・・・ いや、震電ジェット機構想なんかもありますし。時代を考えると何がどうなるかは分からない!

    作者からの返信

    うう、前話で思わせぶりな前フリをやっておいて申し訳ありません!
    ジェットとの対決は前作ラストでやっている(とはいえファイアドレイクは半分レシプロのハイブリット機でしたが……)ということもあり、今回はレシプロ頂上決戦といった趣でマッチアップしてみました。実戦で最強を証明したサラマンドラと、最強になりうる可能性を秘めていたものの実戦を経験することのなかったリヴァイアサンの対決ということで、作者として試作兵器へのロマンとかいろんなものを詰め込んでみたつもりです。
    リヴァイアサンは見た目は震電、中身は川崎キ64といった感じなので、レシプロの究極形を突き詰めていくとああいう形になると思っていただければ……。表面蒸気冷却方式も盛り込もうと思ったのですが、説明が大変なのでオミットいたしました。ブシューと水蒸気を出しながら飛ぶビジュアルがスチームパンク気味で「これは世界観が違うんじゃないか……?」という思いもありw

  • 郵便社の一番長い日(一)への応援コメント

    レプシロ戦闘機が、ジェットを追い抜く瞬間の寂寥感からのこいつはプロペラで最後まで勝負する気だぜ! みたいな興奮! これは最後がどうなるのか無茶苦茶楽しみです! それはそれとして完全に物語的に前座になっちゃったけれどユーリとテオとのイチャイチャも好きです!

    作者からの返信

    ハムカツさん、応援コメントありがとうございます!
    なにしろもう1951年ですから、我々の世界ではF3HデーモンやらF4DスカイレイやらMiG-17といった第一世代ジェットの完成形たちが飛び始めている年代なんですね。とはいえ現実でもP-51DやF4Uがまだ現役バリバリで飛んでいたように、サラマンドラの世界でもまだしばらくレシプロ機の時代は続くのですが、それでも確実に終わりは見えてきているのです……。
    そんななか現れたリヴァイアサンとサラマンドラの対決ということで、今回のエピソードは一つの時代の終焉を飾る物語と言ってもいいかもしれません。
    ユーリとテオのこういう場面、なかなか描く機会がなかったので作者としても楽しかったです!

  • 社長頑張った。
    サラ達がどこまで行けるか楽しみです。

    作者からの返信

    あますさん、最終回までご高覧いただきありがとうございます!
    時系列がいきなり未来に飛びましたが、一連のエピソードの締めくくりとしてリカルドとリヴァイアサンの「結末」を描かなければならないと思いまして。彼はサラマンドラに敗れたことで一人の人間として、そして技術者として大きく成長することが出来たので、まさに人生万事塞翁が馬ですね。年老いて人格的に円熟したとはいえ、飛行機にお熱なところは相変わらずではあります。(笑)
    ユーリとテオ、そしてサラマンドラがどのような結末を迎えるのかについては、いずれ語る機会もあろうかと思います。そのときはまた彼らの物語にお付き合いいただければ幸甚の至りです!

    編集済
  • 郵便社の一番長い日(九)への応援コメント

    社長さんは育ちが良いですね。混乱ぎみでも人の意見を聞ける。
    お嬢様を大切に思ってますね。

    作者からの返信

    リカルドは自信家でプライドが高く、悪い言い方をすれば傲慢で鼻持ちならないキザ男ですが、その一方で過ちを認める素直さも持ち合わせているんですね。とくに今回のような状況では判断の遅れが生死に直結するので、かつて墜落事故で死にかけた彼としては素直にユーリの指示に従わざるをえなかったのです……。ご指摘のとおり、今回はテオが同乗しているということも大きかったのだろうなと思います。

  • 郵便社の一番長い日(八)への応援コメント

    社長さんの負けフラグか。性能面では完勝のはずなのに。

    作者からの返信

    サラマンドラが現れたときはリカルドも愕然としたはずです。彼の計算ではリヴァイアサンの何百キロも後ろを飛んでいるはずなので、まさしく幽霊を見たような心地だったことでしょう。取り乱してもおかしくないところですが、そこは好きな娘の前ということでぐっとこらえたんですね。なかなかいじましいヤツなのです……。

  • 郵便社の一番長い日(七)への応援コメント

    社長さん、しっかりお嬢様をエスコートしてる。変態分多めの紳士ですね。

    作者からの返信

    リカルドにとっては長年待ちわびた、まさに夢のような時間なんですね。そのためにリヴァイアサンを複座型に改造してしまったくらいなので、表面上クールぶってても内心は舞い上がっていたと思って頂ければ……。(笑)

  • 郵便社の一番長い日(六)への応援コメント

    社長さん、意外とひねくれてない系の成金ですかね。

    作者からの返信

    仰るとおり、彼は成金の割には(?)あまりひねくれていない人物です。
    第一話に出てきた大富豪ギュンター・バイルシュタインのように「金儲け出来れば何でもいい」というタイプではなく、人格の根っこに技術者としての確固たるプライドがあるんですね。自動車業界で成功したのも、航空機の技術を転用した安価で性能のいい車を作っていたら自然と会社が大きくなっていった感じです。
    経営者にはあまり向いていないタイプですが、きっと有能な部下がサポートしてくれたのだろうと思います。(たぶん……)

  • 郵便社の一番長い日(四)への応援コメント

     テオさんの整備能力がやけに高いと思ったらそう言う事か。さらにお祖父さんもとんでもない性能。納得です。

    作者からの返信

    そうなんです!テオはカールシュタット・ザウアー製の航空機のことを知り尽くしているので、マニュアルを読まなくても整備や改造が出来てしまうんですね!
    ユーリが思う存分サラマンドラを飛ばすことが出来るのも、彼女の手厚いサポートがあればこそなのです。そういう意味ではテオはこの物語のもうひとりの主役と言っても過言ではないかと思います。(前話でも触れましたが、ユーリだけでは簡単な修理にも四苦八苦するので……)
    そしてテオの祖父のクラウスですが、彼は六十年ほど前に物理学者カールシュタットと組んで飛行機を実用化した機械技術者で、航空業界ではほとんど神様的な存在でした。残念ながらカールシュタット氏はその後若くして亡くなってしまったのですが、クラウスは夭折した親友への思いから自分の会社にカールシュタット・ザウアーという名前をつけたんですね。
    サラマンドラは世界で初めて飛行機を作ったクラウスが最後に関わった作品ということで、まさしくレシプロ戦闘機の有終の美を飾ったと言えるかもしれません。

  • 郵便社の一番長い日(一)への応援コメント

    まさか「辰電」かなと思ったらやっぱり「辰電」。
    昭和の秘密兵器好きに直撃です。

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます!
    リヴァイアサンの元ネタ、ご明察のとおりです!分かっていただけてうれしい!
    他にも串形エンジンはキ64、翼形はハインケルHe162といった具合にいろんな試作機の要素を合体させたキメラ戦闘機なんですね。戦争に間に合わなかった試作兵器ということで、飛行機オタクとしてめいっぱいロマンを詰め込んでみました。
    そんなリヴァイアサンがどのように物語に絡んでいくのか、ぜひぜひご期待くださいませ!

  • 出遅れた。
    青年はすっきり爽やかに去って行った。希望の種をまいて。
    ヒーローです。

    作者からの返信

    あますさん、応援コメントありがとうございます!
    いえいえ~出遅れなんてとんでもない!昨日完結したばかりなので、ぜひ最後までお楽しみいただければ幸いでございます!
    そして今回のおはなしですが、いつもとちょっと毛色を変えてメカよりも人情寄りの路線でお送りしました。飛行機雲は夏の空に溶けてしまっても、少年の心には消えない思い出が残ったはずです。爽やかですこし切ない読後感を味わっていただけたなら作者として大変嬉しく存じます!

  • エモい・・・

    作者からの返信

    @a_bird_in_cageさん、最終回までお付き合いいただきありがとうございます!
    『サラマンドラⅡ』をお楽しみいただけたなら作者としてなによりのよろこびでございます!
    今回は第四話という単体のエピソードの最終回というだけでなく、物語全体のフィナーレでもあるということで、だいぶエモーショナルな作風に振ってみました。冷たいメカと人間の感情の対比というのはこの物語の肝でもあると思っているので、お気に召していただけたなら恐悦至極に存じます!

  • 郵便社の一番長い日(七)への応援コメント

    大事故で折れずに、たった六年でここまで這い上がってきたあたり、リカルドもたいした奴ですね。その執念は称賛したい。

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます!
    そうなんです。リカルドくんは執念の男なんですね。
    なにしろ最初は無一文ですから、バイクやトラクターの修理工場(というかバラック小屋)から始めて、すこしずつ会社を大きくしていった感じです。もともと航空機エンジニアなので、機械の修理や改造は朝飯前なんですね。
    おなじように戦後の混乱期に成り上がった者でも、第一話に出てきたバイルシュタイン氏のように非合法な行為は決してやらなかったのは彼の人柄かもしれません。彼は伝統ある名門カールシュタット・ザウアー社の技術者であり、テオの部下であることに誇りを抱いていたので、自分のプライドに泥を塗るような真似は出来なかったのでしょう。
    そんな彼がどんな結末を迎えるのか、ぜひぜひご期待ください!

  • 今回はどちらかと言えば戦後の影を描いた回だったなぁと。何はともあれ続きを楽しみにしておりまーす!

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます!
    今回はいつもとはちょっと毛色を変えて人間中心のドラマを描いてみました。
    戦争が終わって世の中に平和が戻っても、遺された人々の心の傷はまだ残っているということで……。
    ニコにとってサラマンドラとユーリが島にいた数日は生涯忘れられない思い出になったのではないかなぁと思います。
    次回のエピソードもぜひぜひご期待ください!

  • 今回のエピソードもよかった……

    作者からの返信

    最後までご高覧いただきありがとうございます!
    今回はバトルは控えめ、人情ドラマ多めでお送りいたしました!
    ユーリにとっては予期せぬトラブルだったとはいえ、ニコやゾエばあさんとの出会いによって彼もつかのまの安らぎを得られたのではないかなと思います。もちろん与えられただけでなく、悩んでいた少年の未来を導く役目も果たせたのではないかと。
    お楽しみ頂けたなら作者としてなによりの光栄に存じます!次回もぜひご期待ください~!


  • 編集済

    かげろうと飛行機雲(一)への応援コメント

    戦闘機と少年!王道の雰囲気です

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます!
    前回がハードなミリタリー&バトル展開だったので、今回はちょっと方向性を変えてみました。
    戦闘機とそれを取り巻く人間の物語、お楽しみ頂けたなら光栄でございます!

  • 一段と読後感が良いですね。すっきりしました。

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます!
    今回のエピソードを最後までご高覧いただき、作者として心からのお礼を申し上げます!
    戦友との死別という悲しいエピソードの直後でしたが、それでも一抹の救いがあったのだと読者の方に感じて頂けたなら、書き手としてうれしく存じます!

  • いきなりクライマックス。熱い。

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます!
    ここのところ風邪で寝込んでおりまして、返信が遅れてしまったことをお詫び申し上げます!
    今回の依頼はアクロバットショーということで、普段の運び屋としての仕事とはちょっと毛色が違うんですが、そのぶんドラマやエンタメに振ってみたつもりです。
    お楽しみ頂けたなら作者として大変光栄です!

  • 最後の文から漂う余韻とユーリのかっこよさが、心に突き刺さりました……。クロード、良かったね((T_T))

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます!
    最後までご高覧いただき、ありがたいお言葉を頂戴して作者として感無量でございます!
    あんまり人前で感情をあらわにすることのないユーリですが、今回は珍しく笑顔を見せて終わりました。彼にとってワイバーンはかけがえのない親友と過ごした青春の思い出そのものであり、これからも特別な機体でありつづけることでしょう。
    そしていまも飛びつづけている彼を見てクロードも草葉の陰で喜んでいるのではないかなぁと思います。

  • この味わいと余韻、さすがです。

    作者からの返信

    第二話を最後までご高覧いただきありがとうございます!
    今回は時系列が過去~現在を行き交って忙しない部分もあったかと思いますが、お楽しみ頂けたならなによりでございます!
    このおはなしは最後のセリフから書き始めたようなところがあって、生まれた時代が悪かったばかりに失敗作の烙印を押されてしまった悲運の戦闘機と、志半ばで散った若い飛行士にとっての救いになれば……という思いで書きました。
    しんみりとした余韻を感じていただくことが出来たなら作者として大変嬉しく、また光栄に存じます!

    編集済
  • 冬の飛竜 -JG508,1943-(四)への応援コメント

    若き二人のさわやかな友情とその破綻。美しくも残酷ですよね。

    作者からの返信

    まさにそんな感じです!
    二人は親友でありライバルだったのですが、切磋琢磨する関係というのは存外に脆いもので。クロードがユリアンへの嫉妬と焦りに飲み込まれてしまった結果、友情もあっけなく壊れてしまったと思っていただければ……。
    まだ十八歳前後の若者ということもあり、自分の感情の御し方が分かっていなかったんですね。
    二人がどんな結末を迎えるのか、この後のおはなしもぜひご期待ください!

    編集済
  • 冬の飛竜 -JG508,1943-(三)への応援コメント

    将軍でたー!若かりしころの華々しい活躍を思うと物悲しさと浪漫があります。

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます!
    今回の後半は本筋にあまり関係ない(?)戦争パートをお送りしましたが、お楽しみ頂けたならなによりです!
    時代についていけない老将軍の悲哀みたいなのを描きたかったんですね。本当は空軍との確執とか、十九世紀のふる~い戦争理論を押し通して死屍累々な部分も書いていたのですが、さすがに主人公が出てこないところで脱線しすぎるのもどうかと思うので泣く泣く削りました。それもあって公開版では愚将ではあるものの多少マシになっていると思います。(たぶん)

  • ナシム王子・・・・・・ 主人公しているし。ユーリが無茶苦茶師匠キャラをやっていて好き・・・・・・

    作者からの返信

    ナシム王子、今回のエピソードの事実上の主役ですね!
    ユーリは彼のサポートというか、ベテランとして若手を導く師匠ポジションに徹しております。
    前作主人公の立ち位置としては個人的にこのあたりが好みなので、お気に召していただけたならなによりです!
    次回はいよいよエピローグということで、ナシムとリーゼロッテのその後の顛末が明かされてまいります。ぜひご期待ください!

    編集済
  • あー、ビジネスか。それとも相手に恥辱を与えるか。どちらかにしておけばまだマシな選択もあっただろうになぁと。愛も、相手への恥辱も、利益も。2兎以上を追おうとしちゃうからバイルシュタインさん・・・・・・

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます!
    バイルシュタイン氏、なまじ実力で成功を掴み取っただけに、思ったことはぜんぶ実現させないと気が済まないんですね。かなりのワガママ男です。
    ファーブニルを噛ませ犬にして自社の新型機スカイウルフの高性能ぶりをアピールし、ナシムには赤っ恥をかかせるというのが当初の彼の計画でしたが、それもサラマンドラの乱入によってすべてブチ壊しになってしまった感じです。
    自業自得とはいえ、失ったものを考えると哀れな男ではあります。

  • 新章に相応しい爽やかなエピソードですね。さすが…

    作者からの返信

    @a_bird_in_cageさん、応援コメントありがとうございます!
    サラマンドラⅡのオープニングを飾る今回のエピソード、楽しんでいただけたなら作者として光栄の極みです!
    戦闘機がメインの物語ではありますが、アクロショーが舞台ということで、読者の皆様にも空を舞う飛行機の美しさを感じていただければ……と思いながら書きました。多少なりとも情景を目に浮かべていただけたなら幸甚の至りです!

  • 王子様、ヒロインではなく未熟なヒーローだった!

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます!
    今回は王子の悲しい過去が明かされました。未熟なヒーロー、言い得て妙でございます。
    彼が料理を始めとする家事スキルをかなり高いレベルで身に着けたのも、「いつか王族の地位を捨てて彼女を迎えに行く」という密かな計画があったからなんですね。大人になるにつれてそれも難しくなったのですが、そのために鍛えた家事の腕前は前回のような状況で役立ったと思っていただければ……。

  • この王子様、ヒロイン指数が高い!

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます!お返事遅れてしまい申し訳ございません!
    そうなんです、王子はなかなかヒロイン力の高い男……!
    とはいえ他の王族はここまで家事が上手くないので、彼は特異な存在だったりするのですが、そのあたりの理由は次のお話と絡めて説明していきたいと思います。

  • なんて心躍る展開!! これは一波乱もふた波乱もある陰謀の匂いもしますが、「素晴らしきヒコーキ野郎」みたいな陽性の展開を期待してしまいます。

    それにしても、ファブニールとサラマンドラそろい踏みの格納庫、この嬉しさにテオは正気を保てるのか……?w

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます!
    ううう、ありがたいお言葉をいただいて恐縮でございます!
    航空祭に関する事情やナシムがユーリたちに依頼を持ち込んだ背景については次回以降掘り下げてまいりますので、なにとぞご期待ください!
    なぜ「郵便社」がアクロをやるのかといったことも明らかになりますので、そのあたりもご注目いただければ幸いです!
    ファーブニルとサラマンドラ、海軍機と空軍機なので戦時中は同じ格納庫に入ることは基本的になかったため、こうして揃い踏みをするのはかなり貴重だったりします。航空機エンジニアのテオとしてはもう夢のようなシチュエーションではないかと思いますw

  • 続編の始まる空気にゾクゾクです!

    作者からの返信

    ハムカツさん、応援コメントありがとうございます!
    サラマンドラの続編はしばらく前から着手していたのですが、ようやく形になったので公開する運びとなりました。こうして新しいおはなしを皆様にお届けすることが出来て作者としてもホッと安堵しております!
    ユーリとテオ、サラマンドラをどんな冒険が待ち受けているのか、ぜひぜひご期待ください!

  • のっけからたまらん密度の空戦描写、ご馳走さまでした!
    これでどっちも機銃積んでないってのがまたいいですね。一次大戦辺り、黎明期の航空機による決闘みたいな味わいです。

    作者からの返信

    冴吹さん、応援コメントありがとうございます!
    「この作品に求められてるもの」を考えたらやっぱこれだなと……w
    前作を読まれた方に向けた続編ということもあり、最初からフルスロットルで回しております!レシプロ機同士のドッグファイトをお楽しみ頂けたなら光栄の極み!
    次回はちょっとクールダウンしていろんな事情が明かされてまいりますので、そちらもぜひご期待ください!