この味わいと余韻、さすがです。
作者からの返信
第二話を最後までご高覧いただきありがとうございます!
今回は時系列が過去~現在を行き交って忙しない部分もあったかと思いますが、お楽しみ頂けたならなによりでございます!
このおはなしは最後のセリフから書き始めたようなところがあって、生まれた時代が悪かったばかりに失敗作の烙印を押されてしまった悲運の戦闘機と、志半ばで散った若い飛行士にとっての救いになれば……という思いで書きました。
しんみりとした余韻を感じていただくことが出来たなら作者として大変嬉しく、また光栄に存じます!
一見冷淡なユーリの無骨なまでに実直で熱い心根が端々に垣間見えて、この回もまた胸に染み入る物語でした。
二人のエースパイロットの、それぞれに世渡りのうまくない頑なな生き様が哀しくも鮮やかに描かれていて、最後にはそのもがくような生き様が報われるようなラストで、心を打たれました。
背景で語られるワイバーンの歴史もドラマの叙情性を増していました。まるでワイバーンが一つの人格とすら思えるほどに。
作者からの返信
不二原光菓さん、応援コメントありがとうございます!
返信が遅れ気味&順番が前後してしまうこと、どうかご容赦ください。
今回のエピソードは作者としても気に入っている一本なので、お褒めにあずかり大変うれしく、また光栄に存じます。
サラマンドラ(無印)の時点ですでにパイロットとして完成されていたユーリですが、もちろん最初からそうだったわけではなく、かつては若者らしい一面もあったんですね。戦友クロードとの友情と決裂、そして和解は、いまなおユーリの人生に深く刻み込まれている出来事です。戦火に翻弄された彼らの青春を描くことが出来ていたなら作者冥利に尽きる思いです。
ワイバーンはサラマンドラより前の機体ということで、あまり高性能すぎてもよくないなということから、クセの強い重戦闘機というキャラ付けになりました。飛行機も機種ごとに個性があるので、長所と欠点、パイロットに愛されたかどうかといったプロフィールを考えるのは人間のキャラと同様の楽しみがあります。正直マニアの拘りと言ってしまえばそれまでなのですが、お楽しみいただけたなら何よりでございます!