第7話 中学校と深淵
お久しぶりです。最近何かと忙しく、その上ノンフィクションゆえの人物描写の方法について悩んでいたこともあり・・(これは言い訳にしかなりませんね・・・)とにかく、更新のできない日々が続いてすみません。
ここで1つ、お詫びがあります。
私の一人称についてですが、その時の気持ちを回想して、ほぼフィーリングで書いていますので、ばらつきがあります。なので、この先の表現で「うおっ!!」となるかもしれません。これも私の未熟さゆえの問題と、自覚しております。こんな作品ですが、今後もよろしくお願いいたします。
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それから私は、生活リズムの乱れがさらに深刻、常態化した。そうすれば当然ながら学校には行けないわけで、それでも私は学校に行きたかったから、学校に行くためにはどうすればいいかを考え続ける日々を過ごした。しかし、そんなことを考えて一生懸命に努力しても、そうすると学校に行く以前にパワーを使ってしまい、さらに学校にいけないと家族との摩擦も増え、いよいよ安らぐことはできなくなり、余計に疲弊しただけでなく、心から笑顔になることなど、夢のまた夢のような、そんな状態になってしまった。
そんな私だから、学校の成績はジェットコースターのよう。最初の中間で350点以上あった点は、期末には200点が精いっぱいだった。
それでも幸いなことに、私は頭を使うことをやめなかった。ある時は夜眠れないことを利用して、夜通し鉄道のことを調べ続けたり、夜の街を何と無く眺めていたり。ある時には朝早くサイクリングに出て感性を磨き、庭では野菜を育て続けたし、夕方になれば自分で作った釜を試行錯誤して改造しながら研究して、火を見て安らぎながら空気の流れを楽しんだ。そこでできた灰は畑の肥料、沸かした湯はお茶にした。それだけではなく、暇を見れば家にある郷土史の本を読み漁ったりもした。
このとき私がやっていたことは、後から考えれば探究学習に他ならない。それでも当時の私からすれば、不安におぼれそうな夜をやり過ごす現実逃避手段であり、ほとんど自分の生活のすべてを占める行動であったが、学校に行くという「当たり前にできなければならない」とされている一種の義務を果たせていない状態では、周囲からは到底認めてもらえるものではなかった。
そうして過ごしていると、ストレスからか体重の変化が激しくなり、学校に行っても何度も貧血で倒れ、しょっちゅう心臓が締めつけられるように痛み、体調がいい時のほうが珍しくなった。それは学年が2年になっても変わらず、暫く足踏みをし続けているかに見えた。
2年生も折り返しが近づいたころ、私はある1人の生徒に出会う。たまたま席が隣になった彼は、名を佐藤俊二と言い、後に親友となるやつであった。給食の時間に話し始めた私たちだったが、骨折した彼に代わって給食のお盆を運んだりしながら、次第に互いに、給食以外でもつるむようになった。とても奇遇なことに、彼も理由は違えど不登校で、頻繫に学校を休むこともあって話が合ったし、苦しみを抱えるところもほぼ同じだった。
その後に待っているものといえば、修学旅行であるが、その時も俊二・・・しゅんちゃんと一緒に動いた。しかし、京都で班が迷った時、私は班の中で唯一、京都の地理を記憶していた。しかし、発言力のなかった私の情報が最後の最後で活用されることはなかった。でもそのとき、俊ちゃんと回ったからこそ、楽しめたのだと思う。
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私の16年の中で、いわば深淵に溺れた時代の話です。しかしそこに、俊ちゃんという存在が・・・まだまだいろいろ動きます・・・。
私の見てきた世界~希望と現実のはざまで~ 天野ひかり @kiha40
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