天才と天才、そして緩衝材な自分。

筆致企画参加作。今回の提示プロットは、ストレートに表現すると、どうしても暗く悲しくなりそう……と思ったのですが、この作品は、美しい短編映画を観るような作品に仕上げてあります。

もちろん、死は出てきますが、その表現が切実で痛々しいよりも、あくまで儚く切ない、全体に爽やかなエネルギーに満ちた透明感があります。ラストも映像的で素晴らしい。付記の手紙も読者として満足感があってとてもよかったです。

筆致企画参加者も、そうでない通りすがりの読者さんにもおすすめな作品です。

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