色彩。

息をするように表現していた。けれどそれが出来なくなった。
それは、緩やかな自殺のようなもの。

けれど、感情を取り戻した時。
人は息をするように、また表現することを取り戻す。

雨上がりの街は輝いて、反射して、さまざまな色を滲ませる。
虹はかかり、空は薄く、けれど地面は眩しいぐらいの光に溢れてて。
人はその中を走っていくのだと、思わせてくれる物語です。

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