概要
喉の奥が締まるような夏。言葉を持たない私の、初恋の話。
人と話せない。気持ちを伝えられない。
小学生の時に場面緘黙症を発症した私。家族の前では喋ることができるのに、外では声が出ないどころか、身体もうまく動かせなくなってしまった。
みんなと仲良くしたい。友達と話したい。笑いたい。
そういうことが、できない。
そんな私の前に現れたのは、一人の女の子だった。
これは、あの夏、私と彼女が紡いだ、涙の匂いがする言葉のない時間。
小学生の時に場面緘黙症を発症した私。家族の前では喋ることができるのに、外では声が出ないどころか、身体もうまく動かせなくなってしまった。
みんなと仲良くしたい。友達と話したい。笑いたい。
そういうことが、できない。
そんな私の前に現れたのは、一人の女の子だった。
これは、あの夏、私と彼女が紡いだ、涙の匂いがする言葉のない時間。