アリを踏み潰すのは幼児の常だと思う。 あるいは、そういった行為を通して幼児は成長していくのだろう。 この作品ではそういった誰にでもある残虐性と、同じく誰にでもある同調圧力への反抗心を短く力強い言葉遣いで、まるで訴えかけるように紡がれていた。 小説を書きたいと考える人間が少数派である以上、我々は必ず同調圧力の謗りを受けることになる。日々小説を書いていれば、読んでもいないやつから笑われることもある。現代の同調圧力、世の中を均一化しようとする浸透圧には屈したくないものである。 小説を書く人にこそ読んで欲しい作品。 執筆お疲れ様でした。
ナメクジは不快な害虫だ。寄生虫を抱えていることでも有名である。 そんな嫌われ者が考察の糧になるのだから、文学なるものは恐ろしい。思わず自分の足を撫でて、粘液まみれに鳴っていないか確認したくなってしまう。
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