緻密な描写で描かれた、ハードボイルドなサスペンス

”正義vs悪”ではなく、”悪vs悪”という構図。
ハードボイルドで大人な雰囲気漂う作品で、特に後半はアクション映画を見ているかのような盛り上がり。しかもその風景が自然と脳に浮かぶのです。

サブタイトルにある通り毒が出てくるのですが、全体を通してきっと凄く調べてあるんだろうなと思えるくらい毒に関する情報の描写が丁寧です。私個人にその凄さを正しく感じ取れるだけの知識がないのが辛いところですが、それでも置いて行かれることがないので作者様はきっと情報の出し方がお上手なのでしょう。

ストーリーは冒頭に書いたとおり”悪vs悪”、単純な勧善懲悪という構図ではないのだと読みながら何度も感じさせられました。

危険な香りの漂うマフィア達の世界を、貴方も覗いてみませんか?

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