第14話 嘆きと・・水の神への生贄

そして 砂漠の星では


水の塔は本来の力の半分以下の1つしか残ってなかった


ある沙漠の部族の村


「ナジュアリ兄さん!」

「ナギ!アファイア!ウインダム」


暗い窓のない小屋から美しい少年が縄で

縛られて引っ張られてゆく


白銀 虹色の艶のある髪 手にはウロコ

人魚の末 水の民の姿

18歳前後


抑え込まれたナギという子もとても美しく 髪は黒いが 手にウロコ少々 青紫の瞳

こちらも間違いなく人魚の末だった

14歳前後


アファイアはナギに似てる7歳前後の幼い少女 

男の子でウインダムという子は沙漠の民の姿である


「・・・ナギ さようなら」

「兄さん!!」小屋の扉が閉まる



「・・・・」

「これから自分の名前はナギ・ナジュアリ 兄さんの墓標となるよ

兄さんが生きていた証」


「兄さんは水の生贄の儀式で姉さん同様に殺される」


「でも 次は・・・自分の番が来たらその時は 

御免ね大切な妹、弟のアファイア ウインダム」


泣きながら小さな妹や弟を抱きしめるナギ  ナギ・ナジュアリ





初稿 2020年8月13日13:40

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