第8話 クリストファルの重い責務

「すいません 必ず連邦を立て直して

戻ります どれだけの時間がかかろうとも


私達の夢 貴方たちの夢 

今 失われようとしている

テラ・フォーミング惑星改造


豊かな水と快適な生活 惑星間の連邦を

構成する一つとなる


貴方方にはその権利がある

どうか皆さん ご無事でいてください」


「ああ、期待している エリック 

 

例え次世代・・


末の者達となっても 信じている

それまで 残る彼等を我らは守り抜く」

ファリアス


・・・・

民間船も含め 

残った全ての天空船が宇宙に飛び出す事が不可能になった


磁気のせいで生活やコンピュータのメイン機能は無事だったが

宇宙を渡り跳ぶ機能が壊れてしまう


ワープに必要な部品が手に入らない



更には砂の惑星を取り巻く磁気嵐は激化

して それは完全に不可能となった


宇宙通信も宇宙を結んだ複数の衛星が

星間戦争で消え それも不可能に・・・


クリストファル達は帰還も通信も・・

他にも逃げ遅れた民間人達も残された



ドームの街は全壊

湖もオアシスも砂の嵐の中で消え去る

そして肝心の水の塔も多くが崩壊


残った水の塔も本来の機能の数分の一で

どうにか動く

水の塔の機能を取り戻すには

必要な部品が この惑星では産出

出来ない・・・


事故や病気で現地妻などの子を残して

連邦の者達はクリストファルとエリュシュを残して死んでしまった


連邦の者としての全ての責務は・・

病で先が長くないクリストファルの肩一つに乗る






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る