第11話 悲しき対話 天空人クリストファルと砂の星のファリアス
多くの部族が敵となったが
どれ程敵対して戦っても守ってゆき・・
遂に犯人が誰か気が付き 現場を抑える
仕事に誇りを持つ連邦の人間
連邦の義務の一つ
友好条約を結んだ現地の惑星の者達を護る事
そして大喧嘩
クリストファルは笑っていった
「もうこの儀式は根づいた 手遅れだ
私が死んでも 次の者達が受け継ぐ
もう二度と来るなファリアス・・・
その方がいい」
何も言えずに 睨みつけたままだったが
ファリアスは言った
「子孫の者達は 我らと血が交わったので
水をさほど必要としなくなる
必ず たとえ その姿がそのままの天空人であっても
・・・我らはすでに多くの者達が交わった
お前がなんと言おうと
他部族が生贄の儀式を続けても 我らは彼らを護り続ける 我らの末が絶えるまで
・・・本来 天空船が訪れなかったら
水は消え去り とうの昔に 水に飢えたまま
死に絶えるはずだった
我らはその大恩を決して忘れない 見捨てない
お前もだクリストファル
我が友クリストファルよ」
「ふふ・・甘いな相変わらずだ・・
水の塔の半分近くがこの時点で崩壊した
百年・・数百年後・・数千年後にはどうなると思う!
まだ残っていればいいが
水が無くなる!」
「私の船のコンピュータの計算では
磁気嵐が治まるのは数百年後だ
必ずまた訪れると連邦の者達が言ったが どうなるかな?
すでに連邦は崩壊して 星間戦争中だ・・
忘れられるぞ ここは辺境だ
まあ 貴重なレア・メタル欲しさに
民間の商人が来るやもしれないが」
「共倒れになる前に保護するのをやめて
直系の子孫の事を考えるがいい!
ファリアス!」
「いや 我が友クリストファルよ
俺の頑固さはよく知っているはずだ
たとえ少々病で心がおかしくても
俺達はあきらめないし 希望も捨てない
大恩のある天空人達を護るのは我らの務めだ!」
「・・・・勝手にしろ!」
「私を罰して殺したり
捕らえる気がないなら
私は船に帰り最後の時までそこにいる・・ファリアス」
生贄の儀式は他の者達がするから
私自身はもう行わないが・・」
俺自身は もう船には行かないが・・
別の者に見舞いに行かせる
もしお前が死んだら
恩人として友として
手厚く 遺体を埋葬するつもりだ・・クリストファル」
「感謝する有難う そして さようなら」
切ない悲しそうな笑みを浮かべる
私の大事な友達ファリアス
「ああ さらばだ 来世があるなら
やり直そう・・クリストファル」
「本当に楽天的だな・・こんな過酷な場所で 過酷な状況で
そして・・とても優しい・・有難う
さようなら ファリアス」
そして二人は別れ クリストファルが死ぬまで会う事はなかった
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