夏に青春
大華(おおばな)
夜の匂いと月 _one_
梅雨がわ終わり、夏服にも慣れてきた頃。
ジリリリリリリ___ ミーンミーン___
目覚ましの音と蝉の声で目覚め、大きくあくびをしながらスマホを確認する。
「あ!忘れてた…!」
早起きしなければいけけなかった事を仲良し3人組の1人、
『
今からでも海代に変わってもらおうか。
いや、確か吹奏楽部の朝練があったはずだ。
なら仲良し3人組のもう1人、
いや、駄目だ。真里もバスケ部の朝練。
終わった…。
実は前回の日直の時にも寝坊をして、先生に次は無いからな、と注意されたのだ。
間に合うなら急いで行きたい所だけど、8時に学校に着くには7時45分には家を出なければならない。
今の時刻は… 7時40分。
こんな事なら夜更かしなんてするんじゃ無かった。
夜更かしと言っても夏になったら良くする空の観察。という名のベランダでぼーっとする時間だ。
夏の生温い夜風を感じながらぼーっとして、たまに月や星を眺める。大好きな時間。
「何してるの、もうこんな時間じゃない。早く準備しなさい!」
昨夜の記憶に浸っていると、お母さんが物凄い勢いで部屋のドアを開けて怒鳴り散らしてまたすぐ戻って行った。
一瞬凄い勢いで吹いて、気付いたらいなくなる。こういう風は好きじゃない。
夏香ー!?と、リビングから大声が聞こえてきた。そろそろ準備しなきゃ。
夏に青春 大華(おおばな) @_oo_bana_
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