自他様々な偶像を選択し、それを保持して生きてゆく

設定そのものは昨今においてはそれほど珍しいものではないが、それに対する主人公の姿勢や考えは、なるほど存在し得るだろうがこれまでなかなか描かれてこなかった「偶像」である事に気付かされる。

偶像崇拝、そして一種の神聖不可侵的スタンスが、思春期と相重なって、ファンの応援でありつつ、一つの恋愛模様として描かれているのが面白い。
それぞれの道へと進んでゆく姿が、想いの成就でも失恋でもないのが印象深い。

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