村の為では無く

肌の色を自由に変えられる男と、その男の恩恵に預かって生きる村と、男にインタビューをする為に村に訪れた者の話。
肌の色を自由に変えられるという事でカメレオンを思い浮かべたのですが、彼は村の人々からは『カメムシ男』と呼ばれている。その理由が最後に繋がる伏線になっていて、インタビュー後の『拠点にて』の独白で回収された時は(成る程…)と膝を打ちました。
所々に違和感を覚える箇所が綺麗に繋がっていて良い読後感があります。
ヒーローではないしヒーローになるつもりも無い男が村から解放された後、どんな人生を歩んでいくのかが楽しみです。もしかしたら何処かでヒーローをやる事になるのかも?

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