童話調で語られる切ない物語

しんしん、つめたい雪が降る。
七五調で何度も繰り返される美しい情景が胸に刺さる。

キンと凍り付いた透明感のある空気と、それをわずかに曇らせる温かい吐息。
無音という名の音と、大地を揺るがす振動。
積もる雪と、山の噴火。
放逐される精霊と、祀られる精霊。
罪を背負って生きる者と、功績と共にこの世を去る者。

想うほどに二人の距離が広がっていくのが切ない。