アタック・オブ・ザ・キラー・ダイコン

題名そのままで殺人大根が襲ってくるパニックホラー。
パニックホラーと言ってもシュールなコメディなので怖くは無く、寧ろめちゃくちゃ面白い。詳しく説明するより読んだ方が早いから気になる人は読むんだ、早く！！
短い内容ながらも日常に忍び寄る恐怖、主人公だけが気付く異変、自衛隊vs化け物、集まるスペシャリスト、天才ショタ、悪の組織、複雑な人間関係、爆発、裏切り、爆発、犠牲、爆発、生きてピンチに駆けつける、続編の匂わせと、面白い要素が沢山詰め込まれていて一気に読んでしまいました。
メイスンのキャラが本当に良かったです。次回作の茄子も期待しています。

　ある日を境に突然人類に牙を向くようになったダイコンと、それを駆逐せんと戦う人間たちの物語。
　タイトルからも明らかな通り、昔のＢ級モンスターパニック映画のパロディです。あるいは（というか個人的な印象としては）、形態模写というのが近いかもしれません。
　といっても自分は元ネタを見ていないばかりか、Ｂ級ホラーについてもほとんど知識がなく、そんな人間があれこれ言うのもおかしいのですが、それでも「わからされて」しまうこの説得力。元ネタあるいはＢ級ホラーに抱いていた漠然としたイメージ、それがそのままぴったり重なるかのような、絶妙な間の外し方が癖になります。
　全体を通じて伝わってくる、まるで肌を刺す…続きを読む