霧崎さんが駄弁るだけ。身近な怪談編
長月瓦礫
霧崎さんが駄弁るだけ。身近な怪談編
まず、これだけは最初に言わせてください。
私はいわゆる霊感というやつもなければ、摩訶不思議な体験をしたこともありません! 霊体験とは無縁の生活を送ってきました!
そういうものは映画や小説、あるいはゲームで疑似体験してきました。
好きなホラゲーは魔女の家!
星の数ほどあるフリーホラーゲームの中、これは絶対外せない!
スマホでも遊べるようになったから、みんなもやろう! 大体そんな感じです。
ですので、この企画でみなさんが書かれてる小説は本当におもしろく読ませていただいております。一口に怪談と言っても本当にいろいろなパターンがあって、スピリチュアルやねって感じです。
さて、今回は霧崎さんの身近な怪談ということで、私の父が見た動物霊についてお話しします。
動物霊。要は死んだ動物の魂ですね。
お稲荷さんなどが有名ですが、今回はペットのレッドテールキャットの話をします。
私が小学生くらいの頃、はるみだったかふゆみだったか、名前はあまり覚えていないんですが、母が尻尾が赤くてデカいナマズを飼ってました。
飼い始めの頃は本当に数センチくらいしかなかったのが、いつのまにか猫に勝てるかもしれないくらいのサイズにまで成長してました。
くろいの(・∀・)に勝てるかもしれないナマズ。さすが南米産まれですね。
熱帯魚系を飼ってる人は分かると思うんですけど、温度管理が非常に重要です。
冬とかはヒーターを入れないと、寒すぎて生活できないんですね。
で、何をまちがえたのか、水槽のヒーターの電源入れるのを忘れてたみたいで。
朝見たら水槽に浮いてて、母が大変ショックを受けていました。
その日に庭に埋めて、簡単なお墓を作ってあげました。
数日後、なんということでしょう、お墓の上にナマズがいるではありませんか。
父曰く、庭に浮いていたらしいですよ、ナマズ。
しかも、「うらめしや~(●`з´●)」って化けて出てきたっていうより
「え、俺死んだの、マジで( ゚д゚)?」って感じでうろついてたらしいです。
死んだことがよっぽど信じられなかったみたいです。
まあ、ヒーターの電源が消えてるとは思わないよね、ナマズ本人も。
そして、亡霊と化したナマズに父は言いました。
「アンタ死んだんだから諦めなさい(´-ω-`)」と。
威厳ある父の言葉を聞いてようやく納得したのか、ナマズも「は~い(´・ω・`)」とおとなしく消えてしまいました。その日以来、ナマズは姿を現さなくなりました。
めでたしめでたし。
なんかホラーっていうより、シュールなギャグみたいですが本当に聞いた話です。
うちの両親って霊感が強いほうで、枕元に立つ親戚やら霧崎さんに憑いてるらしい守護霊とか、結構いろんなモノを見ているらしいんですね。
二人して自分の見たモノを当たり前のように話すもんだから、幽霊とかもあんまり怖くないというか、見えてないだけで案外その辺にいるもんなんだなーと。
下手しい生きてる人間の方がよっぽど怖いんじゃねえのって思うこの頃です。
ペットは亡くなってからも人間に何かしら訴えてくる。
そんな感じのお話でした。
霧崎さんが駄弁るだけ。身近な怪談編 長月瓦礫 @debrisbottle00
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