第50話 転機
「早くにドリームが終わったので、次の夢を追うことが出来た。」
最近は仕事が忙しいので原稿が遅れがち。やはり前作で次回作を考えなければ、人間の時間ではどうにもならない。
「おかげで一歩前に進めた気がする。ほっこりとじんわりを中心に物語をかけばいいだけなのだ。」
イメージは時代劇とファイナルファンタジーみたいな感じ。
「8月葉月・・・・・・ムムム!? 12か月分のスキルを考えていた方が良いのか!?」
設定が多く決まっていて困ることはない。
「1月、睦月、氷。」
「2月、如月、雪。」
「3月、弥生、太陽。」
「4月、卯月、桜。」
「5月、皐月、晴れ。」
「6月、水無月、雨。」
「7月、文月、学力。」
「8月、葉月、火。」
「9月、長月、食欲、読書、睡眠。」
「10月、神無月、神無し。」
「11月、霜月、霜。」
「12月、師走、せっかち。」
過去のキャラクターバンクを見ても、こんな感じ。
「葉月、燃えるように暑い! または、萌えるように、萌え萌えキュンキュン!」
「アニメだけには熱いのね。」
八月葉月。夏とは真逆な性格である。
「夏なんか大っ嫌い! どうして私は8月生まれなのよ!?」
逆ギレ。
「私、好きで八月をやっている訳ではないので。」
逆ギレ。
「スイカが嫌いで何が悪い!」
また逆ギレ!
「甲子園なんか! 大っ嫌いだ!」
またまた逆ギレ!
「これだけでも八月葉月ちゃんは反骨真の塊ね。」
「八月をディスるだけで、これだけ面白い話になるのね。」
更に不幸なことがある。
「どうやって、真理亜お姉ちゃんなんかとお友達になってしまったのだろう?」
「それは運命よ! アハッ!」
不幸な運命である。
「同じ年齢。同じ学校は当然よね。」
16才の高校一年生。学校の名前が○○高校。うまい! ○○高校ならどこの学校とも被らない! アハッ!
「普通にクラスメイトになり、お友達になる。普通の流れよね。」
「もし、それが必然だとしたら? 仕組まれてお友達になったのだとしたら、どうかしら?」
「それは!? ダメな主人公に話しかけておいて、実は読者に語り掛けるという手法ね。単純な一般大衆は簡単に共感してしまうという!?」
「その通り。物語に見えて、物語ではない。ただの催眠、誘導という名の暗示。それを思い込ますための方法でしかない。」
面白いと多くの人間を騙すことが出来たら、作品がヒットする。大人目線でいうと嫌なものだ。だが、それでお金が儲かる。純粋な子供は腐った大人が嫌いな訳だ。
「高校生って、純粋と腐敗が混在している様な存在。もっと早く腐った人間は小学生や中学生から、いじめや暴力を振るって、グレル、決められた道から逸れてしまうんだろう。」
緩い世界観の〇〇少女ワールドから外れているな。
「やはり魔法少女は緩い世界ではなく、残酷な方がウケるのだろうか? そんなねじれた人間ばかりが現代人なのか? ネットやスマホ。人間が人間とコミュニケーションをとらない時代。人間とはなんだ? まるで自ら滅びることを選んでいるのが現代人だ。無差別殺人、誹謗中傷など。現代人は可哀そうな存在だ。」
これから日本が良くなるという若者は8%らしい。テレビでやっていた。
「○○ワールド」
異世界の名前を面倒臭いので○○ワールドとしておこう。
「○○な君へ」
タイトルも変わるな。〇〇少女ワールドと置き換えても、対して変わらない。
「現代の生活を抑えつつ、異世界の生活も送る。」
ラスト1000字で恐ろしいコンセプトだ。人間が猫になった話。人間が異世界温泉に行った話。人間が珍獣に出会った話。常にコンセプトは庶民にも分かりやすくシンプルに。言い方は貴族でも、下民でも構わない。人間には変わりないのだから。
「ムムムッ!? 物語ではないのか? もっと子供向けのような絵本? 童話? でなければ伝わらない。」
毎回、それは思うが、もっと、もっと、子供向け位の分かりやすい単純な物語でなければいけない。・・・・・・はあ。ため息が零れた。
「もっと~、もっと~、単純な世界観が必要。」
〇〇少女ワールドでも、かなり単純だったと思うが、世間が知らないか、世間がついてこれなかった。もっと貴族や愚民の一般大衆でも分かるような物語にしなければならない。
「複雑な設定を避ける。登場人物は毎回同じキャラクターばかり。」
結局、サザエさんやドラえもんになってしまう。
「話の内容はなく、世間話か、新しい秘密道具を出すだけ。」
他の物語も何の変化も無く、ただ同じ物語の垂れ流し。
「読書離れの現代人には、毎回同じ展開の物語しか無理なのか!? そんなに今の時代の人間は夢も希望もないのか?」
挫折して、這い上がる。結局、全ての物語に共通する、純粋で幼気な子供たちと終民が共感するゴールデン物語しかないのか?
「もしかしたら物語も限界にきているのかもしれない。物語の終わりだよ。」
夢と希望を失くし、諦めればいい。そうすれば楽になれる。プロや商品化されているアニメやドラマも、結局はヒット作の類似品ばかり。もう新しい物を生み出すより、ヒット作をパクった方が売れるという保険が効くから制作責任者も責任を転嫁できる。
「部活モノ、アイドルモノのように。人気が奇跡的に出た作品をダラダラ10年、20年、リメイクして、新作で博打はしない方がいい。それがスポンサーや広告代理店、テレビ局の答えだ。」
博打をしなくてはいけないのは、週刊誌くらいなものだ。というよりもエース不在で博打ばかりしているだけかもしれない。だが、エース不在になれば、次のエースが生まれるのも必然。
「あと約150字か。今回の原点に戻ろう。」
締めである。
「天下布武じゃ!」
ということで、渋谷区は天下統一した。
「ああ~、信長や偉い人は、天下布武をする行程に疑問を抱かなかったのだろうか?」
人生は思考中と悩みと疑念と選択の連続だ。
「渋谷区からの全国、世界、宇宙、異次元の天下布武と拡大はできる。」
流れはできる。
「なんだろう。後は単純な物語と既存の物を少しだけ変えた設定。後は演出だけか・・・・・・演出だけが現代ドラマか? 「倍返し」も「私失敗しないので」「このお方をどなたと心得る! 先の副将軍! 水戸光圀公であるぞ!」も、ただの既存の言葉である。既存の言葉をピックアップしているだけなのだから。」
誰にでもできるはずだ。
「最後は、夢と希望の言葉で絞めておこう。」
だって、それが人間だから。
〇〇少女ワールド 5 夢は天下布武 渋谷かな @yahoogle
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