ミレニアム。もうすっかり昔の言葉になりました。この単語が枕詞みたいと感じたところから、物語は始まります。愛の言葉。背中を押す言葉。二人の男女の純粋で力強い愛情に、涙して下さい。
元医療系の五十代。読み専。緑内障と老眼。調子のいい時だけ無理くり読みますが短編だけかな。心理描写のしっかりした人間ドラマ好き。言動根拠に納得のいくもの。美しい…
百人一首から「ミレニアム」が枕詞に似てるよね、で始まる滅びと再生のお話。病室で、覚悟が決まっている男の絞り出した歌。まもなく虹の橋を渡る彼女の、遺言。互いの歌が下手故に。下手であるが故に。そ…続きを読む
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