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みれにあむなにがし

みれにあむなにがし

真野てん

おすすめレビュー

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★★★
★49
17人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 枡多部とある
    56件の
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    ★★★ Excellent!!!

    短歌(うた)は下手である。故に切ない。

    百人一首から「ミレニアム」が枕詞に似てるよね、で始まる滅びと再生のお話。
    病室で、覚悟が決まっている男の絞り出した歌。
    まもなく虹の橋を渡る彼女の、遺言。
    互いの歌が下手故に。下手であるが故に。
    その切なさが読者の胸を打つだろう。
    そして読者は願うだろう。男の未来に幸あれと。
    悲劇だがそれを忘れ去らせる読後感のよさが最大の魅力だろう。

    • 2020年6月5日 08:02