何にも縛られることのない世界を求めて

めちゃくちゃ好き…めちゃくちゃ面白かった…

物語の主人公・リタは両親を亡くし、使用人として働いてきた。けれど、罵声や暴力など、そこでの生活はひどいもの。そんなとき、白銀色の髪と深紅の瞳を持ったルアンナという人物に出会い、「飛竜を守って」と言われる。
白銀色の髪を持つ「ダイモーン」は、かつて飛竜を守る役割を担い、守護の種族と呼ばれていたが…?

少女リタの成長が見どころの一つです。右も左もわからない中、ダイモーンの仲間たちに支えられ、強く、たくましくなっていきます。とってもかっこいいです。

使用人として働いていたときは、「あれをやれ、これをやれ」と自分の意思を持つことを許されていなかったリタだが、飛竜の世話をしていきながら、自分の目で見たもの・体感したものを大事にするようになります。
大多数の意見と違っても良いんだと、この作品は教えてくれます。

もっともっとこの世界に浸っていたくなりました。大人も子どもも楽しめるハイファンタジー作品。
物語全体としては、落ち着いた雰囲気をまとっているのに、山も谷もちゃんとあり、胸がアツくなるはずです。ぜひ読んでみてください!

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