涙、涙、涙……心に沁みます。

大切な人を亡くした心の深い傷をどう癒していくか。これは心の再生の物語です。

最愛の彼女を失った若者が、今度は彼女が教えてくれた優しさを、より若い男の子に与えられるようになる。絶望の中にいた男の子は彼に救われ、そして男の子を救うことで、心に痛みを抱えていた彼もまた立ち直っていく。

人は人に傷付くけれど、やはり人を助けるものは人を思う優しい気持ち。一つ一つのエピソードが温かくて、読者は自然と物語に自分も溶け込み、登場人物の気持ちに寄り添い共感します。

最後はとても明るいキラキラした光に包まれた終わり方で、作者様のお人柄がにじみでている素敵な物語です。

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