あとがき

『来つ寝と影法師』は、これをもってひとまず完結となります。

 更新は牛の歩みでしたが、何はともあれ、一年間もよく頑張ったねと自分を誉めてあげたいです。


 この物語は、十年ほど前に書いたままエタっていた長編が元になっています。

 中断して以来、あれからどこにも行けないままだった登場人物たちを、ようやく出口まで導いて行けた。そのことが、作者としては望外ぼうがいの喜びです。


 物語の時系列は、二〇二〇年の春から二〇二一年の春までの、ほぼ一年間という風になっています。そのため、作者と足を揃える形で、作中の彼らも一年を過ごして来ました。

 彼らにもいろいろありましたが、現実の私たちにとっても、この一年は様々のことが降りかかった一年でありました。ある意味で、そうした様々の出来事がなかったら、この物語はつむがれなかったかも知れません。

 物語とはふしぎなものだと、改めて思う次第です。


 最後になりましたが、この物語を手に取って下さった方々、応援して下さった方々、本当にありがとうございます。

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来つ寝と影法師 長門拓 @bu-tan

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