作者は普段、詩を主に書いているように見受けられる。もしくは短編小説。
そこで鍛え上げられた世界観の構成能力が炸裂している。
詩的な世界観、設定のなかで、ゆったりとラブコメと事件が展開して物語が進行していく。
人気の少ない公園で、ベンチに座って木漏れ日の中にいるような気分になれる。
クーデレにふさわしい、大人しくも砂糖マシマシのヒロインが可愛く、読者は主人公の立場に立って、どうにかこうにか救われてほしい、幸せになってほしい、という気分になる。
最後、最後の最後、大団円。
完結してしまっており追いかける楽しみは失われてしまっているが、一気に読んで心臓ぶっ壊す楽しみがある。
もしこのレビューを読んだ諸兄諸姉が居れば、ぜひ読み進めて欲しい。
すんごいから。
本当は連載中に書ければ応援になったのでしょうけども、本当に申し訳ない。
長門先生。
連載中、毎週毎週楽しみで、誇張表現もお世辞もなく、生きる楽しみ、糧になっていました。ネット小説で連載を完結させるのは難しいことだと承知しております。それでもなお、完結まで綺麗に終わらせてくださいました。本当にありがとうございました。
次回作も、期待しています!