光と闇のコンチェルト

本作は異世界を舞台として、生い立ちも思想も実力も異なる二人の主人公による物語です。
一方は、現代世界から女神の導きにより世界の管理者となるべく転移した者、国や種族を問わずあらゆる言葉を介し、今は然したる力を持たないが故に、何にも染まらない者。
一方は、神の子として育てられ人族の最前線で戦う者、あまりにも強大な力を持つが故に、聖なる存在であることを宿命付けられた者。

二人を中心として進む物語は、時に同じ登場人物の意外な側面を映し出し、一方の視点だけでは決して計りきれない人間の奥深さを感じます。
世界観も広大なものであり、従来の異世界転移ものとは一風変わったものになっているため、ファンタジー作品が好きな方全般にお薦めの作品です。

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