良いものを良いと感じるために、必ずしも理解を伴う必要はない。物語も。

本作の舞台は未来。戦いによってダミー都市を構成して敵を欺かなくてはならないような世界。世界は戦いに特化している。

そんな中、それでも物語に没頭する人たちがいる。
戦いに必要ではないとわかっていても。

主人公葉太は優秀な人物。しかしそれでも理解できないものがある。
でも、心には伝わるものがある。
それを教えてくれるのが、生徒である桜子。

そんな二人の、教官と生徒という刹那的関係の、軌跡を描いています。

カクヨムにも触れ、物書きであれば感じることがあるだろう、素敵な作品です。

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