どきどきする甘酸っぱい気持ちと切なさを味わいたい人達へ

読み終わって、どう説明していいのか、とにかく胸がいっぱいになりました。
ポップな文からの描写が丁寧で、頭の中にパッとその光景が浮かぶのです。
「レモンの葉っぱを千切った~」、「靴と踊ってるんじゃない」なんて素敵な表現なんだろう。※「」は作中の引用です!
ミラーボールが勝手に回るんです。コーラとレモンとグミや葉や、その時々の匂いがするんです。
異形頭のキャラクターに触れたことがなかったのですが、心があるだけでこんなに可愛いんだ!と知ることが出来ました。
野菊のお陰で、表情ないのに「ああ、今こんな顔をしているんだろうなぁとか、こっちを向いているんだろうなぁ」と分かって一緒にどきどきしました。
後半の下りからショックで悲しくて、野菊は勿論、クリストファーの気持ちも痛い程伝わりました。19話はたまらないです。
ああ、あの素敵な頭では無くなってしまったのだな…と寂しく思うも、心が同じだ!と気付いて嬉しくなりました。もう自分の中では、異形頭は普通の男の子だったのです。
そして心が同じなら二人が再び同じ道を歩むのも時間の問題かも?、と希望の持てるラストでした。
あと、SFの表現がとっても自然で!本当にこんな事が出来てしまいそう、と思わせてしまうのです。是非、見て感じて欲しい…。
自分の文が軽くて歯がゆくなります。
キャプションの「Daft Punk」のお話もお勧めします。
とにかく、色んな方に読まれて欲しいです。
素敵な話をありがとうございました。ドストライクでした。

※読み終わったばかりのテンションなので、もし失礼がありましたら申し訳ありません…。
お話の文を引用をさせて頂きましたが、キャプションにより不都合がありましたら、お知らせ下さい。

その他のおすすめレビュー

庭畑さんの他のおすすめレビュー145