タイトル負けしない狂気

頭のてっぺんから足の爪先まで、一切合切が狂気的。
説明もなされず、ただ理不尽になされるがままな読者は、不快感させ感じる事だろう。

ただ、読むのをやめてしまうかのようなお粗末な不気味さではなく、悪魔的・外道的狂気であるがゆえに、読者は己の不快を見て見ぬふりをして、ラストまで読み進める。
それはまるで、度重なる恐怖にも、いつか終わりが来ると信じるかのように。