それでも魔女は毒を飲む

王立魔法女学園――魔女を育成する教育機関である。

そこで教鞭を振るう魔女、ロゼルタ・ベルベット。
彼女の二つ名は、『毒突(どくづき)』。

その二つ名は、ロゼルタが毒の扱いに長けているだとか、毒を主とした魔法を扱うからだとか、そういう理由からついたものではない。


「あんたの気色悪い口調はいつ聞いても慣れないもの。胃もたれしそうな言葉を聞き続けて耳が腐り落ちそうだわ」


口を開けば、毒を吐く。
人と向き合えば、毒突く。
だから彼女は、『毒突の魔女』。

毒を吐き、他人を遠ざけ、孤独に生きてきた魔女。そんな彼女の毒を飲み、彼女を慕う者は現れるのだろうか……？




以下の企画に参加する用に書いた作品です。

『GW特別開催、同一タイトルで一本書いてみよう大会！！タイトル名は「それでも魔…続きを読む