平行線公準の成り立たないハッピーエンディング

 何か気の利いたことでも書こうかと思いましたが、三日三晩考えても洒落た言葉のひとつも出てこないので、この素敵な物語を拝読した後の正直な感想だけ書かせていただきます。
 読後、(不覚にも涙してしまいましたが)とても幸せな気持ちになりました。
 私は自宅の床下収納から探し出した賞味期限の切れたパイン缶を開け、子供のころ大好きだったその懐かしい果物をフォークの先で小さく切って食べ、さらに幸せな気持ちになりました。
 ひとつだけ…
 人は何故誰かをまもろうとするのだろう、という問いに、
「何故? 理由なんかないですよ。魂のレギュレーションなのですよ」
 あかいかわさんはきっとそう答えるでしょう。間違ってたらごめんなさい。
「まもる」をテーマとした『ドラゴンライダー』もお薦めです。