中国史の名だたる思想家が小物に思え、なぜか悪党が大物に思える不思議

盗跖が語る盗賊の道に必要な『五つの徳』。

ネタバレになるが、一つだけ。

「誰のどの家に何があるかをきっちりと調べるのが『智』」

このように、なんともふざけた五徳だが、人間の本質を一番わかっているのは、賢人や思想家ではなく、この男だったのではないか。

中国史を土台に人間とは不可思議だと思うしかない、なんとも皮肉で考えさせられる作品です。

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