葉桜のように中途半端な、少女と教師

花が咲いていると同時に葉が茂っている、そんな状態の葉桜は、この作品を読むと中途半端、道の半ばといったイメージが浮かびます。
『葉桜の君に』というタイトルは、作中に語られる一女生徒の春川桜子のことを想起されるのですが、おそらくは秋田葉太自身のことも示されているのかもしれません。
悩み、揺れて、もがいて、苦しみながらも模索し続ける二人はどこへたどり着くのか。圧倒的な文少量に飲まれながら、一気にラストまで読み終えてしまいました。

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