7万PV記念おまけストーリー 新入部員それぞれの思い

※これは埼玉翔出との試合前日の練習シーンです。


 白山しらやま八百谷やおたに番馬ばんばを追って入部したが、野球に関してはズブの素人だ。



「バット重たいよぉー」

「うー、ボールの握り、ワシづかみじゃあかんのかい」

「甲子園行ったらやめよか。番馬ばんばさん、おらんくなるし」



 2人がやる気を無くしていると、三毛根みけねが声をかける。



「アホやなぁ、君達。3年が引退したらレギュラーなって、めっちゃ目立てるのに。活躍したらプロ行けるかもですぜ。あっ、千井田ちいださん! ランニング付き合いますよー」



 三毛根みけねは猫耳を立てて、千井田ちいだを追いかける。



「プロ……、金!」

「お金!」



 狐狸コンビの目つきは変わる。大金を手にするために、必死に練習し始める。



「ビッグフラーイ!」



 マクダミッドは甲子園球場でのホームランを夢見ながら、筋トレを繰り返す。



「男になるんだ、男に!」



 男女川みのりかわはマクダミッドに負けじとダンベルを上げるが、10回しただけで尻もちをついてしまった。



「甲子園球場は楽しいところかしら」

「怖い人もいっぱいいそうだよー」



 形代かたしろは腹話術で人形同士の会話をしていた。



 彼らの夏は、まだまだこれからだ!





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ゲームセットは聞こえない~超能力野球奇譚~ 鷹角彰来(たかずみ・しょうき) @shtakasugi

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