途中までふんふんと読み進めて、背筋が冷え、最後には何とも言えない読後感を残す。小説という媒体はホラーに適しているのだと、再確認した一作です。
書き始めて日が浅いですが、お手柔らかに…… アルスラーン戦記を読んで戦記物を勉強中。好きな作家は貴志祐介先生
肝試しをする若者の話。そこでの世間話。「台風の被害に遭うって、相当運が悪いよなあ」自分たちだけは大丈夫。などと言っているわけですが、これが、最初から最後までずーっと意味を持ち続けるセリフになる。…続きを読む
肝試しに向かう若者たちとその姿を眺めるもの。彼らの正体は・・・淡々とした静かな文体のせいか、じっとりとした恐怖がこみあげてくる珠玉の短編です。
コロナに豪雨。被害者になるまで、誰も自分の身に起きるとは思わない。そして、被害に遭うまで、「まさか自分が」という思いを捨てきれない。主人公たちもそんな楽観的な思考で、廃墟と化したホテルに来ていた。…続きを読む
夏のホラー作品としての中に散りばめられたメッセージ。そこには人間の楽観という危険性を皮肉ったどんでん返しが待っている──。 見事な演出です。気軽に目を通せますので、覗いてみて下さい。そうすれ…続きを読む
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