ライトではない。とてもいい意味でヘビー。

ウェブ小説、なろう系と言われて思い浮かべるのはどんな作品でしょうか。
自分はまずオーバーロードに代表される、いわゆる無双系小説がまず浮かびます。
本作はウェブに投稿された小説作品ですが、一般的ないわゆるなろう系とはかなり毛色が違います。
人物像がしっかり描かれています。
転生するまでの物語もしっかり描かれており、手抜きがどこにもありません。
主人公はFPSゲームの初期装備で微チートです。
異世界は多種族が混在していますが、一部の人間族による過激な民族(種族?)浄化が行われており、狼顔スキンを選んだ主人公はそれに巻き込まれます。無力では無くとも、無双でもない主人公はせめて手の届く範囲の推さない命を守ろうと奮闘します。
登場人物の思想や人生観がしっかり描かれています。

お手軽ライトノベルではありません。書店にハードカバーて並んで遜色ないだけの中身と重みを感じられました。
まさか[なろう系 FPS]で検索してこんな良作に出会うとは…。
作者さまに感謝です。