チートなのに常識人

チート系キャラクターは、その非常識さを売りにする作品が多いなか、本作の主人公は、極めて常識的な社会人です。

チートなキャラが、何故か周囲の非常識に振り回される。
主人公の属性は、ボケではなくツッコミ主体。

と、一風変わった切り口と軽快なテンポに、とても楽しませていただきました。

また、すごいなぁと感じた点は、テンポとノリを重視すると、会話文ばかりになる作品が多いなか、安定的にバランス良く、文体が維持されていた点です。

せっかく登場させたの勇者くんが、物語終盤までモブ化していたのが、可哀想だった点を除けば、登場人物それぞれが、非常に生き生きと活躍し、爽快感溢れる作品であったと云えます。