1. 音楽を教えてもらった


「オンガク?」


 僕が首を傾げると、路地に座り込んでいたお姉さんは明らかに落胆の表情を浮かべた。


「なんだ、キミも知らんのか。ちょっと期待しちゃったじゃん」

「オンガクってなに」

「これだよこれ」


 僕の質問に、お姉さんは胡坐あぐらの上に乗せていたひょうたんみたいな道具を持ち直して、ジャカジャカと鳴らす。

 そして。


「うぃーおーりーびーんないぇーろさんまりん、いぇーろさんまりん、いぇーろさんまりん」


 さっきまで散々口ずさんでいた呪文をまた繰り返す。

 そして、どうだ、というような顔で僕を見た。


「どうだ」


 口にまでした。


「……なんの呪文?」

「呪文じゃない。ウタだよ。オンガク」

「ウタ? オンガク? あとそれなに。その……ひょうたんみたいな」

「これはギター。見たことない? ほんとに?」

「初めて見た」

「ううん、そうか……」


 お姉さんは考え込むように、前かがみになって、『ギター』というらしい道具の上に頬杖をついた。それと一緒に、彼女の大きなおっぱいもギターの上に載る。柔らかそうでついつい見てしまったけれど、すぐに恥ずかしくなって目を逸らす。


「ビートルズを知らない?」

「昆虫好きの集まり?」

「んふふ、いいねそれ。じゃあ、イエローサブマリンも知らないわけ」

「黄色い潜水艦。見たことないけど」

「ははぁ……」


 僕の返答に、お姉さんはいちいちなんとも言えない表情で相槌を打った。

 そして、数秒間黙った後に、ぼそりと言った。


「どうやらあたしは、オンガクのない世界に来てしまったみたいだ……」


 まるで今までは別の世界にいたかのような口ぶりに、違和感を覚える。

 何か質問しようと口を開いたけれど、またもやお姉さんの方が先だった。


「ところで、ここってなんて町?」

「なんて町? どういうこと?」

「言葉のまんま。町の名前を教えてよ」

「新小岩だけど……」

「新小岩! おお、知ってる、知ってる!」


 お姉さんは大層嬉しそうに何度も頷いた。


「電車、よく止まる?」

「うん、事故で止まる」

「なるほど、同じだなぁ」


 一体何の確認なのか、と疑問に思っている間に、今度はお姉さんはジーンズのポケットをまさぐって、そこからお財布を取り出した。

 そして、中から一枚の紙幣を取り出す。


「これなーんだ」

「……1万円?」

「これは?」

「5千円」

「じゃあこれ」

「500円玉。お金がどうかしたの?」

「同じかどうか確かめてた」


 終始頭上にはてなマークが浮かび続ける僕を一瞥して、お姉さんはぽりぽりと鼻の頭を掻いてから、胡坐を崩して、立ち上がった。

 起立したお姉さんは僕よりもずっと身長が高くて、スッとしていた。

 さっきまで僕を見上げていた綺麗な顔が、今度は僕を見下ろしている。

 肩から紐でかけていたギターを、近くに置いてある大きな黒い箱にしまいながら、お姉さんは言う。


「ところでキミ、お腹はすいてない? あたしはすいてる。良かったらこの辺の美味しいご飯屋さんを教えておくれよ。奢ったげるから」


 お姉さんに言われて、僕は、そういえばもうすぐ夕飯どきなのに、何も食べずに家を出てきてしまったことを思い出した。

 そして、今から帰っても、確実に僕の分のご飯は用意されていない。


「あんまり、高いお店は知らないよ」

「別に高くなくてもいいよ。美味しければ」

「じゃあ……モクドナルドとか」

「それは安すぎるな」


 お姉さんはくすくすと笑ってから、すたすたと大通りに向かって歩き始めた。

 その後姿をぼーっと見ていると、彼女は僕の方を振り返る。その首の動きに合わせて、黒くて長い髪がさらりと揺れた。


「なにしてんの、一緒に良さそうな店を探すんだよ」

「え、あ……うん」


 どうせ夜までぶらぶらと歩いて過ごすはずだったのだから、このお姉さんについていったところで何も困ることはない。

 心の中で、一人でそんな言い訳をして。

 どこかワクワクとした気持ちで、僕はお姉さんの背中を追いかけた。



 ×  ×  ×



「そんで? キミ、その顔はどうしたわけ」

「え……」


 スパゲティを器用にフォークで巻きながら、お姉さんが訊いた。

 一足遅れて、彼女の視線が、僕の右頬に向く。


「ああ……これはちょっと。喧嘩というか」

「お友達と? そうかそうか、まだ喧嘩で拳が出る歳か」

「まあ、そんな感じ……」

「それで落ち着かなくてぶらぶらしてたわけだ」

「う、うん」


 本当は母に殴られた痣なのだけれど、なぜか僕はそれを素直に言うことができなかった。

 今日会ったばかりの人に言う必要のあることでもないけれど、逆に、隠すことでもないような気もする。

 ずず、とペペロンチーノを啜って、余計な考えを打ち消す。

 お姉さんは、ミートソースのスパゲティを食べている。


「あの、それ」

「うん?」

「その、ギターってやつ。それを鳴らすことを『オンガク』って言うの?」


 僕は何故か、お姉さんと会った時から、彼女が持っている『ギター』が気になっていた。

 そこから出てくる音はちょっといびつで、どこか気持ち悪くもあったけれど、それと同じくらい、『気になる』ものだったんだ。

 お姉さんは少しだけ嬉しそうに口元を緩めてから、首を横に振った。


「いんや、ギターを鳴らすのがオンガクなわけじゃない。ただ、ギターを鳴らすことは『オンガク』に含まれる」

「……どういうこと?」

「つまり、オンガクってのは大枠なんだよ。走るのは『運動』に含まれるけど、走ることだけを指して『運動』とは言わないでしょ」

「なるほど、じゃあ他にもオンガクはあるってことなんだ」


 僕が頷くと、お姉さんもうんうんと首を縦に振って、それから、ため息をついた。


「……本当に、オンガクを知らないんだな。路地でギター弾いてた時から、違和感はあったんだよね」

「どんな?」

「みんな、あたしを『異物を見る』みたいな目で見てきたからさ」

「そりゃあ、路地であんな不気味な儀式みたいなことをしてたらね……」


 僕が言うと、お姉さんは思い切り顔をしかめた。


「不気味な儀式とは失礼な! つい数時間前まで、ああいうのが当たり前に路上で行われてる世界にいたんだよ、あたしは」

「そのことだけど……」


 さっきから、お姉さんの話を聞いていると、まるで自分が「別の世界から来た」というような口ぶりに聞こえてくる。

 けれど、お姉さんは『ギターというへんてこな道具を持っている』という以外には特に変わったところもないように見える。

 本や漫画で、「急に異世界にワープしてしまう」というような物語は何度も読んだことがあるけれど、目の前の彼女はどう見ても、元からここにいたとしか思えないほどに、この場に馴染んでいた。


「お姉さんは別の世界からやってきたってこと?」


 おかしい、とは思いながらも、一応、そう訊いてみる。

 お姉さんは、それが自明というように、首を縦に振った。


「そうだね。ツレの家で昼寝してたんだけど、起きたら新小岩の路上だよ。そんでもって、オンガクがない世界になってた」

「そんなことって、あり得るの?」

「おかしいとは思うけど、実際起こってるんだからしょうがない」


 お姉さんはあっけらかんと言って、お店の天井に固定されているテレビに目をやった。


「キミは普段、テレビを見るほう?」

「いや、あんまり」

「そうか……でも見たことはあるんでしょう?」

「あるけど、それが?」

「どの番組もあんな調子なわけ?」


 お姉さんが顎でテレビを指すので、僕も目をやると、そこではバラエティ番組が放送されていた。

 お笑い芸人が司会をして、いろいろな面白い企画をする番組だ。


「あんな調子ってのは?」

「だからさ、BGMがないじゃない。声と、効果音以外、無音だから」

「び、びーじーえむって?」

「なるほどなぁ……」


 僕の反応を見て、お姉さんは何かを察したように、神妙に頷いた。

 そして、数秒の沈黙の後、じっ、と僕を見る。


「キミ、実は世間知らずだったりしないよな」

「失礼な。オンガクなんて、誰に訊いたって知らないよ」

「そうか、そうだよね。気に障ったなら謝るよ」

「いや、別に……」


 自分より年上の人に謝られる、という経験があまりなくて、僕はちょっと戸惑った。

 そんな僕をよそに、お姉さんは何かを考えこみながら、くるくるとスパゲティを巻いている。

 僕も、ズズ、とペペロンチーノを啜った。

 しばらく、無言な時間が続いた。

 僕は、お姉さんはスパゲティを巻くのが上手いなぁ、とか、おっぱいが大きいなぁ、とか考えていた。

 そして、たっぷり時間が経った後、また同じ疑問に立ち返る。


「オンガクって、なに?」


 僕が唐突に口を開いてそう訊くと、お姉さんも考え事から引き戻されるように、はっとした顔をして。

 そして、にやりと笑って、首を傾げた。


「気になる?」

「気になるから訊いてる」

「ふふ。オンガクってのは、そうだなぁ……まず」


 お姉さんは、テーブルの端に、紙ナプキンと一緒に大量に置いてあるお店のアンケート用紙を取り出して、その隣にさしてある安っぽいボールペンを手に取った。

 そして、用紙の裏に、さらさらと字を書く。


「音を楽しむ、って書いて、『音楽』って言うんだ」

「音を、楽しむ……」

「そう、さっきあたしがやってたみたいに、ガッキを……ああ、ガッキっていうのは、音楽に使う道具のこと。ギターとかも、そのうちの一つね」


 お姉さんは、紙に続けて『楽器』と書いた。


「楽器を弾いたり、楽器の音色に合わせて歌ったり。そういうのを総合して『音楽』って呼んでた。あたしのいた世界では」

「なるほど……」


 突拍子もない話だったけれど、なぜか、僕はお姉さんの言葉に説得力を感じていた。つまるところ、その話を疑う気にはならなかったのだ。


「お姉さんは、その……音楽が好きなの?」


 僕がそう訊くと、ぴくり、とお姉さんの肩が跳ねたのが分かった。

 あれ。

 どこか違和感を覚えて、お姉さんの顔を見る。

 すると、お姉さんはどこか困ったような表情で笑っていた。


「うーん、それなんだけどねぇ」


 お姉さんはそこまで言ってから、数秒黙って、頭をぽりぽりと掻いた。


「あたしも、そんなに音楽が好きってわけではないのだよな」

「え?」


 僕は思わず、素っ頓狂な声を上げてしまった。

 質問しておきながら、僕はてっきり、彼女は音楽が好きでしょうがないのだろうと思っていたのだ。

 

「あたしのツレがさ、好きだったんだよ……音楽」

「ツレ」

「そう、ツレ。指にタコたくさん作って……いっつもギターを弾いてた。この……ギブソンを」

「ギブソン?」

「ギターの名前。なんか、ヴィンテージの、いいやつなんだってさ。いつも自慢してたよ」


 ヴィンテージのギター。

 そもそもギターというものの価値が僕には分かっていない。

 けれど、まあ「ヴィンテージ」と言うからには、きっと手に入りにくくて、高価なものなんだろうと思う。

 そして、そんなことよりも、僕はお姉さんの表情が気にかかった。

「ツレ」という言葉を発するたびに、彼女の表情が、少しだけ物憂げなものに変わるのだ。


「その、『ツレ』って言ってる人は……一緒じゃないの?」


 答えは明白だったけれど、僕は訊いた。

 今ここにいない。それだけで、一緒じゃないことくらいは分かる。

 お姉さんも、あからさまに「何を当たり前なことを」というような顔をしたあとに、ため息を一つついて、答える。


「いない。いなくなっちゃった」

「? いなくなった?」

「そう……」


 お姉さんは頷いて、ギターの入ったケースを横目に見た。

 僕もつられて、ギターケースを見る。


「そもそも、このギターが私の手元にあるのがおかしいんだよ」

「え?」

「今日、こいつを持って、ツレは海外に向かったんだ。あいつとこのギターはいつだって一緒。手放すなんてあり得ない」

「じゃ、じゃあ……」

「うん。起きたら知らない路地にいたことも驚いたけど、一番驚いたのは、これがあたしの隣にいたこと」


 お姉さんは一つ一つ思い出していくように、テーブルの上に視線を泳がせている。


「昼寝から目覚めたら、そこは知らん街の知らん路地。隣にはツレが持って行ったはずのギター。混乱したから、とりあえずツレに連絡をとってみようと思った」


 お姉さんはそこまで言って、ポケットから携帯電話を取り出した。

 そして、画面を開いて、苦笑を漏らす。


「そしたらさ……ないんだよ」

「な、なにが……?」

「あいつの名前が」


 お姉さんは短く息を吐いて、携帯電話をテーブルの上にカタンと置いた。


「連絡先から、あいつの名前が消えてた」

「え?」

「あたしは消したりしない。旅立つ前にあいつが消していったのかと考えたりもした。でも……多分違う」


 お姉さんは再び携帯を手に取って、何度か画面をいじった。

 そして、悲しそうな表情で画面を見つめて、またそれをテーブルに置いた。


「写真も消えてるんだ。あいつが映ってた写真が、全部」

「そ、そんな……」

「まるであいつなんて元からいなかったみたいに、全部、あいつの痕跡が消えてる。で、唯一の痕跡が……ここにある」


 そう言ってお姉さんは、彼女の隣のギターケースを、愛おしそうに撫でた。

 想像してみる。

 僕には、大切に思える人なんて一人もいない。

 それでも、考えてみる。

 とても大切な人がいて。それが急にいなくなる。そして、自分自身も、知らない世界に迷い込む。

 少し想像するだけで、恐ろしかった。

 孤独と焦燥が、胸の中を支配する。


「じゃ、じゃあお姉さんは……今は独りぼっちってこと?」


 思わず僕がそう口にすると、お姉さんは目を丸くして……それから、困ったように、笑った。


「そうだね、言われてみれば、そうだ」


 お姉さんはそう言うと、今度は可笑しそうに笑う。


「明確に言葉にされると、笑っちゃうな」

「ご、ごめん……」

「いや、いいよ。むしろちょっとすっきりした。現状把握ってやつだ」


 そう言って、彼女は少しだけ残ったスパゲティをフォークで巻いて、口に運んだ。

 ゆっくりと噛んで、飲み込む。

 そして、フォークを置いて。


「……実は、キミが通りかかる1時間くらい前までは、ひたすら放心してたんだ。わけわかんなくて」

「そりゃ……そうだろうね」

「んふふ、そうなのだよ。でもね、ふと横を見たら、ギブソンがいたわけ」


 お姉さんは再びギターケースを眺めた。


「こんなことになるまで、あたしはまったくこいつに興味がなかったんだけどさ。あの時は、ちょっと頼もしく見えた」


 意味の分からない状況に、初めての場所。

 一番親しい人物も消えて、唯一残った、知っているもの。

 それが、そのギターだった……ということなのだと思う。


「だから、とりあえずツレの真似して、ギターかきならして、なんとなく耳に残ってた『イエローサブマリン』を歌ってたわけ」

「あの呪文のタイトル?」

「呪文って言うのやめなさいよ。良い歌なんだぞ。サビしかしらないけど」


 サビ、というのがなんのことだか分からないけど、きっと彼女が口ずさんでいた部分がそこにあたるのだろう。

 そんなことを考えながらギターケースをじっと見ていると、お姉さんが急ににかっと笑った。


「いやぁそれにしても、キミはコドモのくせに聞き上手だな。なんか、誰かに話せてすっきりした」

「そんなことないと思うけど」

「いんや、そんなことある。それに、こんな突拍子もない話を、キミは信じてくれてる。それはすごいことだよ」

「だって、お姉さんが嘘をつく理由がわからない」

「んふふ、まあ確かにそうなんだが……それでも、自分に分からないことは信じないのが人間ってやつだよ。あたしも、多分こんなことをひとから言われたら信じない」


 お姉さんはそこまで言ってから、僕をどこか優しい表情で見つめて、言った。


「だから……ありがと」


 僕は、一瞬、なんと返したらいいのかわからなくなって。

 ただ、ちょっとだけ顔が熱くなった。


「いや、別に……」

「あ、照れてる。かわいいね」

「照れてない!」


 本当は、照れていた。

 大人からお礼を言われるのも、滅多にない経験だ。


「さて。そろそろいい時間になってきたね」

「え? ああ……」


 気づけば、外はもう暗くなっていた。


「コドモはお家に帰る時間だな」


 お姉さんはそう言って、テーブルの端の伝票入れからレシートをピッと引き抜いた。

 僕は何故かそれを見て、たいそう慌てた。

 

「お、お姉さんは!」

「うん?」

「……これから、どうするつもりなの?」


 僕が訊くと、お姉さんは「うーん」と少しの間考えて。


「ま、とりあえず旅でもしてみるよ。意外と財布にカネ入ってたし、なんとかなるっしょ」

「そんな適当な……」

「どのみち、帰り方もわかんないしな~。ひとまずツレを探す。ギブソンがあるんだ。あいつも絶対どっかにいると思う」


 最後の言葉は、妙な力強さがあって。

 きっと彼女は本気なのだ。


「長話に付き合ってくれてありがと。キミはキミの日常に戻るといいよ」


 そう言って、お姉さんはテーブルから立ち上がった。

 そして、ギターケースを肩にかける。

 それから……まだ立ち上がらない僕を見て、首をかしげた。


「うん? どうしたの、店出るよ」

「その……あの……」


 僕は、自分が何を言いたいのか分からなかった。

 でも、何か言わなきゃ、と思って。


「この顔の痣! 本当は喧嘩じゃなくって……」


 気づけば、そんなことを言っていた。

 何を言ってるんだ、と自分でも思うのに、止まらない。


「お母さんから、殴られたやつで……だから、その……」


 僕の言葉に、お姉さんは少しだけ目を見開いた。

 そして、その続きを言いよどんでいる僕に、ゆっくりと近づいてきた。


「今日は帰りたくない?」


 お姉さんは、そう言って、にんまりと笑った。


「意外と悪い子だな、キミは」

「え……」

「いいよ、あたしも悪いオトナだからな。家出を手伝っちゃう」


 お姉さんが、僕の手をぐい、と引いた。


「うわ、ちょっと」

「なんだよ、引っ張ったくらいで怖気づいて。これからもっと大冒険するんだぞ」

「大冒険って……」

「初家出だろ? 大冒険じゃん」


 お姉さんは僕を立ち上がらせて。

 そして、びっくりするほど綺麗な笑顔で。


「お姉さんと一緒に逃げようぜ」


 と、言った。


 僕は、頭が真っ白になって。


「うん」


 とだけ、答えた。



 


 


 

 

 


 

 

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