意識と認識の箱庭

作者 しめさば

15

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Good!

「万年筆を作るために人間が生まれた」という一文がとても気に入りました。

まだまだ序盤ですが、どうにも話の主軸は「無意味であるものは無価値なのか」にありそうですね。

哲学的なテーマを、2話時点で「高校生の男女」、「軟派な神様と堅物な神様」という対象的な2人のキャラクターに語らせるという構成になっています。

物語としては、若干テンポが悪いように思えました。
堂々巡りになっているシーンや、「無意味か否か」「無意味なんだけど、何となく良いじゃん」という内容の会話が、形を変えて繰り返されるシーンなど。

哲学的なテーマの場合、どうしても退屈なシーンや間延びするシーン、引っくるめて動きのないシーンが続きがちです。

しかし本作は、たしかにそういう部分もあるのだけれど、
冒頭の万年筆のくだりや、風邪ひかないでね、という絵馬のシーンなど、
ユニークな言い回しや展開でおおっと思わせるものが幾つもある為、最後まで読ませるパワーがあります。

現状、神様サイドは女体化や若者言葉にハマる設定など、独創的と呼べるアイディアがあるわけではありません。

しかし今後、人間サイドと神様サイドが交互に進み、そこに何らかの対比が生まれたり、「無意味なの?」に対する新たなアプローチが生まれるのだとすれば、とても楽しみです。

このまま「無意味だけど何となく良いじゃん」が続くだけだと、ちょっと辛くなってくるかもしれません……。

作者様は、以前読ませて頂いたドロップの話同様、ビビッと来る言い回しが好みなので、この物語でももっともっと「バリうま」な台詞を見たいですね!

長いのと、差し出がましい指摘を失礼致しました。
今後の更新を期待しております!