概要
みづらの笛吹き美少年、刀を持った鬼となる――。
宮中の太政大臣の息子である藤原龍生は、妹の響姫、母の白檀と幸せに暮らしていた。あるひ、子守り役の助鐘から父・藤原龍己が急に身罷ったという知らせを受ける。父の葬儀に母と妹と向かう龍生であったが、その場の不穏な雰囲気から、父は誰かに呪い殺されたのではないかと疑いを持ち始める。その晩、一人で不安を抱えていた龍生は、白檀の御簾の前まで歩いていた。すると御簾越しに母の苦しげな声が聞こえる。
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