彼は、じっと見つめ続ける

公園に立つ、一本のケヤキの木を語り手とする、連作的な長編です。
動くことも、声を出すことも出来ない彼は、変わりゆく人や街を見つめ続けるだけで、自分から何かをすることはできません。自分の枝で首を吊ろうとする人を助けたいと思っても、祈ることしかできないのです。
まだストーリーは途中ではありますが、殺伐としがちなweb小説の中で、このような素朴で暖かい物語には、独自の価値があると思います。

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